【コーラにも使われる!】スーダンの天然素材「アラビアガム」
コーラやお菓子にも使われる「アラビアガム」
スーダンの自然から生まれる素材のひとつに、「アラビアガム」があります。
名前を聞いても、どのようなものか想像しにくいかもしれません。しかし、アラビアガムは私たちの身近な食品や製品にも使われている天然素材です。
風味を損なわず、コーラなどの飲料に含まれる香料を均一に分散させるため、成分が沈殿するのを防ぐ食品添加物として利用されています。その他にも、お菓子の表面をコーティングしたり、飲料の成分を均一に保ったり、医薬品や化粧品などにも利用されています。
アラビアガムは、日本でも食品添加物としてキャンディや飲料などに利用されています。スーダンで採れる天然素材は、私たちの身近な食品や製品を支える素材のひとつとなっています。
アカシアの木から生まれるアラビアガム
アラビアガムは、スーダンをはじめとする乾燥地域に育つアカシアの木から採れる天然の植物性ガムです。
木の幹に小さな切り込みを入れると、透明で粘り気のある液がゆっくりと染み出します。それは空気に触れながら数週間かけて乾燥し、白や淡い黄色、琥珀色をした涙のしずくのような塊になります。農家の人々は木を伐採することなく、手作業で固まったガムを採取することができるのです。市場では固まった粒状のものが袋詰めされて販売されています。
スーダンのアラビアガムは、古くから輸出品としてだけでなく、人々の暮らしを支える資源としても利用されてきました。
スーダンとアラビアガムの深い関わり
スーダンは、世界有数のアラビアガムの生産国として知られています。長年にわたり世界のアラビアガム需要を支えてきた主要な生産地のひとつで、2023年の内戦以前のデータでは、世界の供給量の約70〜80%を占めるとされていました。
スーダンで政変や内戦、イナゴの大発生が起こるたびに、アラビアガムの供給への影響や、コーラなどの飲料への影響が報じられることがあるため、聞いたことのある方もいるかもしれません。
主な産地は、北・西・南コルドファン州やダルフール地方に広がる「ガムベルト」と呼ばれるアカシア林が広がる乾燥地帯で、アカシアの木から採れるアラビアガムが、村落部の重要な収入源のひとつとなっています。
乾燥した地域では、限られた自然資源を生かしながら暮らすことが大切です。アカシアの木は、木材としてだけではなく、植物性ガムという形でも人々の生活を支えています。
知らないところでつながるスーダンの植物
アラビアガムは、スーダンの自然の中で生まれ、昔から人々の暮らしや産業を支えてきました。
世界中で利用されるアラビアガムを通して、スーダンの自然や人々の暮らしが、私たちの身近な食品や製品、そして日常ともつながっていることを感じることができます。
