【星空の下にベッドを出して】日本じゃできない!スーダンならではの庭文化

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【星空の下にベッドを出して】日本じゃできない!スーダンならではの庭文化

日本では「外で寝る」と聞くとキャンプや特別なイベントを思い浮かべるかもしれません。しかしスーダンの村では、暑い季節になると家の外にベッドを運び出し、星空の下で眠ることがごく普通の暮らしの一部となっています。
※トップの写真は、ドライブイン。日本円で100円程度で泊まれますが、毛布は持参する方式です。

中より外が涼しい!スーダンの住宅事情
グッディーヤが並ぶ村落部の風景 Photo:Junji Naito

中より外が涼しい!スーダンの住宅事情

スーダンの村落部では宿泊施設がないことがほとんどですので、村の人々の家に泊めてもらう機会が増えます。

家は「グッティーヤ」と呼ばれ、土壁と藁でできています。見た目は素朴ですが、風通しのよい、乾燥地帯の暮らしの知恵が詰まった住居です。

しかし、夏場になると事情は少し変わります。日中、強烈な太陽に照らされた家は、壁も床も、家の中にあるベッドまでも熱を持ちます。太陽が沈んだ後も、その熱がなかなか抜けません。家全体が、ぬるく温められた箱のようになってしまうのです。

これでは十分な睡眠が取れません。そこで、ベッドを外へ運び出し、そのまま屋外で寝ます。

庭にベッド、が日常
庭の砂地の上に置かれたベッド

庭にベッド、が日常

スーダンのベッドはとても簡素です。昔ながらのものは木で骨組みを作り、最近は金属製のものも増えました。そこにナイロンの紐を編み込み、ベッドの形を作っています。

夕方になると、家の前や中庭にベッドが並び始めます。子どもたちは最後まで遊び回り、大人たちはお茶を飲みながらおしゃべりを続けます。どこかの家からラジオの音が聞こえたり、近所の人が挨拶に立ち寄ったりすることもあります。人々がゆっくりと夜を迎えていく光景は、日本ではなかなか見ることのできない風景です。

子どもたちは、そのナイロンの紐の上にそのまま寝ます。「涼しくて気持ちいい」と言うのですが、スーダンの標準は敷布団にシーツのみです。暑い時期には毛布など必要ありません。

夜風が実に心地よいのです。

特に暑い日には、服を着たままバケツの水を浴び、そのままベッドに入ります。濡れた服から水分が蒸発するときに体温が奪われ、自然の冷却装置のように体を冷やしてくれます。不思議なことに、水に濡れている不快感はほとんどありません。

宝箱をひっくり返したような星空
村の夜  Photo:Junji Naito

宝箱をひっくり返したような星空

そして、夜中にふと目を覚ますと、そこには言葉を失うほどの星空が広がっています。

スーダンの空には、プラネタリウムよりはるかに多くの星が瞬いています。空いっぱいに星が敷き詰められ、地平線近くには南十字星を見ることもあります。流れ星が何十個も続けざまに流れる夜もあります。

「宝箱をひっくり返したような星空」という表現がありますが、決して大げさではありません。本当に、夜空から星がこぼれ落ちてきそうに感じるのです。

【星空の下にベッドを出して】日本じゃできない!スーダンならではの庭文化
日本ではなかなか難しい……

日本に帰ると、外で寝ることなどまずありません。キャンプでも、多くの人はテントの中で眠るでしょう。

私はスーダンの星空の下で眠るのがあまりにも好きで、日本に帰国した後、お酒を飲んで帰宅し、「今日は庭で寝よう」と布団を外へ持ち出したことがあります。当然ながら、妻にはこっぴどく叱られました。

最近はスーダンでもホテルに泊まることが多くなり、地方へ行く機会も減りました。けれども、またいつの日か、満天の星空の下、静かな風を感じながら眠りにつきたいと思っています。