【メロンに辛いソース?】スーダンの街角で出会う軽食「ティビシュ・ビシャッタ」
ハルツームのバスターミナルで、ティビシュ・ビシャッタを売る露店を見かけました。切ったティビシュにシャッタ(辛味調味料)をつけて食べる、スーダンの軽食です。ティビシュはメロンの仲間ですが、甘くなる前の若い実を野菜のように食べます。
メロンなのに、甘くない?
「ティビシュ(Tibish)」は、メロンの仲間にあたる植物です。日本でいうマクワウリにも似た、丸みのある緑色の実をつけます。ただし、一般的なメロンとは食べ方が違います。ティビシュは甘く熟すのを待たず、まだ若くて緑色のうちに収穫。果肉は白っぽく、シャキッとした食感で、甘みや香りはほとんどありません。
スーダンでは、この若い実を野菜のように生で食べます。サラダに加えたり、漬けたりするほか、唐辛子やライムなどと合わせて食べることもあります。見た目は「メロン」ですが、食べ方は野菜に近いもの。甘い果物を想像して食べると、ちょっと意外な味わいです。
ティビシュ・ビシャッタ。辛くして食べる
ティビシュの食べ方のひとつが、「ティビシュ・ビシャッタ」です。
「シャッタ」は唐辛子を使った辛味調味料。ティビシュにシャッタをつけて食べます。ティビシュのさっぱりとした食感に、シャッタの辛味が加わる、シンプルな軽食です。
実際に、スーダンではカットされたティビシュに辛味や酸味を加えたものが、露店などで軽食として販売されています。私が首都ハルツームのアラビーと呼ばれる大きなバスターミナルを訪れたときにも、若い男性がティビシュ・ビシャッタを売っていました。
シャッタの量は、お好みで
私が行った露店では、ティビシュにかけるシャッタの量を調整してくれました。
私は辛いものがあまり得意ではないので、少なめにしてもらいました。辛いものが好きな人なら、もっとたっぷり加えてもらうこともできます。
シャッタにはいくつか種類があり、私が利用した露店には、ダクワに唐辛子を加えた味付けもありました。ダクワ(ピーナッツペースト)を合わせると、唐辛子の辛さにピーナッツのコクが加わります。
※ダクワについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
【スーダンの食卓に欠かせない】ピーナッツから作る「ダクワ」とは?
https://rocinantes.org/sudan/2026/09/11/863/
スーダン料理は「辛い」の?
「アフリカの料理」と聞いて、辛い料理を想像する人もいるかもしれません。
スーダンでは、料理そのものには辛味をつけず、シャッタなどの辛味調味料を添えて、食べる人が好みで辛さを加えることがよくあります。シャッタは、毎日の食事にも登場する身近な調味料です。ティビシュ・ビシャッタも、そうしたシャッタの使い方のひとつです。
シャッタをつけるのは、ティビシュだけじゃない
ティビシュのほか、熟す前の青マンゴーにもシャッタをつけることがあります。バスターミナルでは、火を通したサツマイモにシャッタをつけて食べたこともありました。
果物であるティビシュや青マンゴー、甘みのあるサツマイモにシャッタをつけて食べる。その食べ方は、私にとってスーダンで出会った驚きのひとつでした。
