【お酒なしでも楽しい社会】スーダンの「甘いお茶」コミュニケーション

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【お酒なしでも楽しい社会】スーダンの「甘いお茶」コミュニケーション

イスラム教徒が多数を占めるスーダン。お酒はあまり一般的ではなく、日本でいう「飲みニケーション」は、お茶やコーヒーを囲んで行われています!甘いお茶でのコミュニケーションが人をつなげる、お酒なしでも楽しい社会を覗いてみてください。

おもてなしと社交の場のお供!親睦を深めるあま〜いお茶

おもてなしと社交の場のお供!親睦を深めるあま〜いお茶

スーダンでは、砂糖をたっぷりと入れた甘い紅茶やコーヒーが日常的に飲まれており、仕事の休憩や社交の場で重要な役割を果たしています。みんなでお茶などを片手におしゃべりに興じるのが日常となっているのです。

街中にはいたるところに「シッタ・シャーイ」と呼ばれる、お湯を沸かす鍋釜や椅子などを並べ、真ん中に女性が座っている簡易的な茶店がたくさんあります。
※「シッタ・シャーイ(Sitt al-Shai)」:アラビア語で「シッタ」が女性、「シャーイ」がお茶。道端でお茶を淹れてくれる女性たちのことを指します

国民に愛されるティータイムの主役たち
ミルクティーと砂糖をたっぷりふりかけた揚げ菓子ザラビア

国民に愛されるティータイムの主役たち

初めてスーダンのお茶を飲んだ日本人が驚くのが、その甘さ。多くの人が「えっ、まだ砂糖入れるの!?」と思うほど大量の砂糖を入れて飲むことを好みます。健康が少し心配になる甘さですが、暑い気候の中では不思議と身体に染み渡ります。

シャーイ(Shai):たっぷりの砂糖を入れた甘い紅茶。スーダンの日常に欠かせない定番の飲み物です。ミントを加えることもあります。
カルカデ(Karkadeh):ハイビスカスティー。鮮やかな赤色と爽やかな酸味が特徴で、ホットでもアイスでも親しまれています。
ヘルバ(Helba):フェヌグリークを使ったハーブドリンク。少し香ばしい独特の風味があり、胃腸を整え、体を温める飲み物として親しまれています。
ガフワ(Gahwa):カルダモンやショウガなどのスパイスを加えることもあるコーヒー。スーダンではジャバナ(Jabana)とも言われます。来客時や家族・友人との団欒の場でもよく飲まれています。

とはいえ、飲みなれない甘さを摂取し続けると、胃が疲れてくるもの……。そんな時は、「スッカル・バッラ(砂糖は別で)」と伝えるのも手です。

ショットグラス?おちょこ?小さなカップで楽しむ
小さなカップとたっぷりの砂糖

ショットグラス?おちょこ?小さなカップで楽しむ

スーダンのコーヒーの楽しみ方は、日本とは少し異なります。

特徴的なのがコップです。小さな持ち手のないガラスや陶器のコップで楽しみます。持ち手のない器になみなみと注ぐので、最初は「熱い、熱い!」と慌ててしまいますが、慣れてくると、親指と人差し指でコップの縁を持ち、底面に小指を添える三点支持で飲めるようになるのです。

飲み方としては、最初に砂糖を3-4杯コップに入れ、そこに熱々のコーヒーを注ぎます。好みに合わせ、カルダモンやショウガパウダーなどのスパイスを一緒に煮出しておくこともあります。

そして座ってゆっくりと時間をかけて飲むのがマナーです。

 

暑い中を歩いていると、

「ちょっと座っていきなさい」
「まずはお茶を飲みなさい」
と呼び止められることがよくあります。

知らない人からでもお茶を勧められることがあり、最初は驚きました。スーダンでは、 家・職場・店先で「シャーイ飲んでいけ!」が頻繁にあります。

忙しくても急いでお茶を飲み干してすぐ帰ることはあまり好まれません。そこで、相手と言葉を交わし、時間をともにすることこそ、スーダン流のコミュニケーションです。

ナイル川で楽しむ“水辺ティータイム”

ナイル川で楽しむ“水辺ティータイム”

スーダンの首都ハルツームでは、ナイル川の雄大な景色を眺めながらお茶を楽しむ文化もあります。

特に夕方以降になると、ナイル川沿いには多くの人が集まり、川辺に椅子やテーブルを並べてゆったりとした時間を過ごします。

中には、水辺ぎりぎりまで椅子を運び、足元に川の水を感じながらお茶を楽しむ人たちも。暑い季節には、水辺の涼しさを感じながら飲む甘いミルクティー(シャーイ・ビ・ラバン)が最高の癒やしになります。

日本でいう「ビアガーデン」や「河川敷での夕涼み 」のような感覚かもしれません。夜になると、ナイル川を渡る風を感じながら、月明かりの下で語り合う人々の姿が広がります。市民の日常に溶け込んだ憩いの空間です。

 

いかがでしたでしょうか。スーダンではお酒が飲めないの!?と少しびっくりしますが、それが日常なのです。逆を言ってしまえば、身近にこのような場があるのを羨ましくも感じます。