【日の出前から始まる一日】スーダンの朝が教えてくれた「心を整えるひととき」
まだ空が青黒く、街も静まり返っている時間帯。遠くからアザーン(礼拝の呼びかけ)が聞こえ始め、人々は静かに身支度を整えます。 甘いミルクティーとクッキーなどを楽しみながら、穏やかな朝を過ごします。
早起きして飲む甘いミルクティーが最高
イスラム教徒が多いため、多くの人が夜明け前の礼拝に合わせて起床します。
起床後すぐにしっかりした食事をとることは少なく、まずはたっぷりの砂糖を入れたミルクティーやコーヒーを飲んで一日をスタート!飲み物と一緒にビスケットや、ザラービアと呼ばれる甘い揚げ菓子を食べることもあります。
また気温が高くなる前、朝一番に水汲みや家畜の世話、家の掃除全般を済ませてしまうこともよく見られます。日本も夏は特に猛暑・酷暑の日が多くなってきていますので、早起きして朝一番に動き始めるのは、いいアイデアですね。
朝の「おはよう」が、人との距離を縮める
スーダンの朝は、とにかく挨拶が多いです。
道ですれ違う人、市場の店員さん、近所のおじさん。みんな自然に朝の挨拶をかけ合います。「昨日は暑かったね」「家族は元気?」と、お互いを気遣う会話が(結構長いこと)それに続きます。
忙しい朝ほど無言になりがちな日本とは少し違い、人と関わることで一日が始まっていく感覚があります。最初は驚きましたが、不思議とそのやり取りをするだけで、気持ちが穏やかになるのです。
朝食(ファトゥール)の時間は遅めの10:30ごろ
スーダンでは、会社や学校へ行った後、午前10時~11時頃に休憩を取り、朝食を楽しむのが一般的です。
大きなお盆のようなトレイに料理を並べ、同僚や仲間と一緒に囲んで食べます。スーダンでは、食事はみんなで分け合いながら楽しむ文化が根付いており、一人で食べることも多い日本とは、かなり異なる食習慣ですね。
ちなみに食べる際には、パンをちぎり、おかずをすくうようにして右手で食べます。フォークなどのカトラリー類はあまり使いません。
朝食の定番といえば!
代表的な朝食には、次のようなものがあります。
- フール:そら豆をやわらかく煮込み、塩やごま油などで味付けした料理で、トマトやゆで卵、チーズを混ぜて食べることもあります。栄養価が高く、腹持ちも良く、朝食の定番。
- キスラ:ソルガムを発酵させた生地を薄く焼いた、クレープのような主食。もちっとした食感が特徴で、とろみのついた煮込み料理と一緒に食べられます。ソルガムとは、アフリカ原産のイネ科モロコシ属の穀物です。
- グラーサ:小麦粉で作る厚めのパンケーキ状の主食。スープや煮込み料理と合わせて食べることが多いです。
- シャーイ・ビ・ラバン:砂糖をたっぷり入れた甘いミルクティー。
穏やかな朝の時間を楽しむ
日本の朝と比べると、スーダンの朝には、どこか心にゆとりを感じる穏やかな時間が流れているように思います。
働いていると朝は慌ただしく過ごしてしまいがちですが、休日ぐらいはゆったりとした朝の時間を過ごしてみたくなりました。