【洗濯物がすぐ乾く!でも……】スーダンならではの洗濯事情

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【洗濯物がすぐ乾く!でも……】スーダンならではの洗濯事情

梅雨の時期、洗濯物がなかなか乾かず、困った経験はありませんか。朝に干した服が夕方になっても湿っていたり、部屋干しのにおいが気になったりすることもあります。

スーダン北部には砂漠地帯が広がり、国土の多くは乾燥した気候です。こうした気候は、洗濯物がパリッと乾き毎日の洗濯に最適!のように思えますが……日本とは少し違った洗濯の悩みがあるようです。

よく乾くけれど、砂嵐には要注意
砂嵐(ハブーブ)の中

よく乾くけれど、砂嵐には要注意

日本の梅雨は、空気の中に多くの水分が含まれています。そのため、洗濯物に含まれた水分が外へ逃げにくく、乾くまでに時間がかかります。

一方、スーダンの乾燥した地域では、空気中の水分が少なく、洗濯物も乾きやすいのが特徴です。雨季を除けば、干した服があっという間に乾くことも珍しくありません。日本で洗濯物の生乾きに悩んでいると、うらやましく感じてしまいますね。

ただし、乾燥した空気に乗って砂ぼこりが舞うこともあります。普段はあまり気にせず外に干している家庭も多いようですが、砂嵐(ハブーブ)が近づいてくると、急いで洗濯物を取り込む様子が見られます。

干す場所にも、それぞれの工夫
スーダンでよく見られる天井に取り付けられたファン

干す場所にも、それぞれの工夫

洗濯物をどこに干すかは、住んでいる場所や家のつくりによって変わります。中庭や屋上、ベランダなど、日差しや風を利用できる場所に干すこともあれば、屋内に干して天井のファンを回し、風を当てながら乾かすこともあります。 

日本でも、晴れた日に屋外で洗濯物を干したり、雨や雪の日に浴室乾燥機や衣類乾燥機を使うなど、状況に合わせた様々な工夫があります。

日本と同じように、スーダンでもその日の天候や住まいに合わせて、干す場所を工夫しながら洗濯をしています。

乾きやすくても、洗濯が楽とは限らない

空気が乾いているからといって、洗濯がいつでも簡単にできるわけではありません。都市部では水道が整備されている地域もあります。しかし地域や時期によっては、水道から出る水が茶色く濁っていることもあります。

白い服を洗うと、水の色が移ってしまうこともあり、スーダンの男性がよく着る真っ白なジャラベーヤという伝統衣装を美しく保つために、漂白剤を使って丁寧に手入れをする人もいます。

また、村落部では、水道が整備されておらず、井戸や給水所から水を運んで生活している人も少なくありません。地域によっては、雨水をためた貯水池(ハフィール)の水を生活用水として利用しているところもあります。こうした地域では、水は貴重な資源であり、洗濯の頻度も水の確保状況に左右されます。水の入手方法や使い方は地域によってさまざまで、洗濯を取り巻く環境も異なっています。

電気が使えないときは、どうする?
雨水をためた貯水池(ハフィール)での水汲み

電気が使えないときは、どうする?

水だけでなく、電気も洗濯には欠かせません。 洗濯機がある家庭でも、停電すると使うことができません。以前ハルツームで生活していた駐在職員は、「停電すると、今日は洗濯は無理だなと思う日もありました」と振り返ります。手洗いもできますが、ファンやエアコンが止まった暑く暗い室内では、汚れが落ちたか確認するのも一苦労です。無理はせず、電気が使えるタイミングを見ながら洗濯をしていたそうです。 

一方で、地域や家庭によっては、たらいやバケツを使って手洗いをする暮らしも見られます。 

洗濯という身近な家事一つをとっても、水や電気を安定して使えるかどうかが、暮らしに大きく影響していることが分かります。

洗濯から見えてくる、毎日の暮らし
洗濯機の中の茶色い水

洗濯から見えてくる、毎日の暮らし

スーダンでは、乾きやすい気候という利点がある一方で、水や電気、砂ぼこりなど、その土地ならではの条件に合わせて洗濯をしています。

時事ニュースでは見えにくいスーダンの人々の日常も、洗濯という身近な家事を通してのぞいてみると、少し身近に感じられるかもしれません。