をすべきなのだろうか・・・」
まともな医療を受けられずにいる人たちを目の前にしながら、現実を見過ごすだけで良いのか。
自問自答の日々が始まりました。
家族や収入のことなど、心配ごともありました。
しかし、そこに困っている人がいるのだから、なんとかしたい。それが原点なのだと思い至りました。
そして、「外務省を辞めて、医療活動を行おう」と決心を固めることができました。
外務省を辞職して最初に始めたのが仲間づくりです。多くの人に会って協力を求め、日本から応援してくれる仲間、
渡航先のスーダンの事務所兼合宿所で助け合う3人の仲間とともに医療活動が始まりました。
後のNPO法人ロシナンテスです。
ロシナンテスの名前は、小説「ドン・キホーテ」に出てくるドン・キホーテの乗る痩せ馬のロシナンテに由来しています。
「私たち一人ひとりは痩せ馬ロシナンテのように無力かもしれない、
しかし、ロシナンテが集まりロシナンテスになれば、きっと世界を笑顔にできるはず」
こんな想いをこめて名付けました。