ロシナンテス水基金2018 井戸完成のご報告
水基金2018「命を守り、育む『清き水』をスーダンに」として、多くの皆さまからご支援をいただいたオンムサマーマ村での給水所建設が完了しましたので、ご報告いたします。
この事業により、住民10,000人(周辺含む)が清潔な水を入手することができるようになりました。改めまして、ご支援いただきました皆さま、ありがとうございました。
事業概要
- 事業地:スーダン共和国北コルドファン州オンムダム・ハージ・アハメド地域オンムサマーマ村
- 事業内容:井戸新規掘削及び給水所建設
- 受益者数:オンムサマーマ近隣住民10,000人及び家畜6,000頭
- 事業実施現地パートナー機関:SIDO (サイドウSub-Sahara International Development Organization)
オンムサマーマ村 給水設備の整備
2019年5月中旬、下記内容で、給水設備の整備が完了しました。
- 地下約150mの水脈から地下水をくみ上げる仕組み
- 水を汲み上げるポンプを動かすためにソーラーパネルを取り付け、燃料を必要としない
- 約10,000人の住民が必要とする水を貯めておけるよう、タンクを設置
- 住民が水汲みに使用できるよう、蛇口のついた給水所を設置
- 家畜に水を飲ませることができるよう、家畜の水飲み用の水槽を用意
また、6月4日には看板の設置が完了し、すべての工事が完了しました。
給水所完成後の様子
下記は、現地を訪問した際の様子です。
住民の生活の変化
給水所の整備により、清潔な水が手に入るようになりました。また、水汲みは家族の中でも子どもの仕事となる家庭が多いため、特に子どもたちの水汲み労働の負担が軽減されました。オンムサマーマ村の住民の生活にどのような変化があったか、住民の話を聞きました。
サーミ君8歳、本来なら学校に行く年齢ですが、お父さんの許可がなく、今はハルワというコーラン学校に通学しています。
「この水場が出来て、家から近くなりました!お父さんは、来年から学校に行っていいと言ってくれました!新しい水場になり、学校にも行けるようになって、とっても嬉しいです!!」
ホイダちゃん14歳と妹。ホイダちゃんは現在8年生で、次は高校に進みたい、将来は医師になりたいと話しました。
「水汲みに以前は1時間以上かかっていましたが、新しい給水所ができて、15分程度ととても近くなりました。勉強時間も増えたので、頑張って医師を目指します!」
アワッド君7歳、小学2年生。「以前は水汲みに1時間くらいかかっていたけれど、今は20分くらいになりました!将来は頑張って警察官になりたいです!」
お母さんのアルダシーファさんは、「アワッドはよく手伝いをしてくれます。新しい井戸ができて、アワッドの負担が少なくなって良かったと思います。」と話してくれました。