スーダン2023.12.25
もう、本当にダメになるかも……スーダンで不穏な動き
いつも温かい応援をありがとうございます。理事長の川原です。
スーダンを離れて8ヶ月になりました。
帰国してから、スーダンをいかにして支援するのか考え行動してきました。国連と協議を持ち、ともにスーダンの医療事業を行うことを計画したり、エジプトからの支援や遠隔での支援を模索したりしてきました。そんな準備をしていると、スーダンで不穏な動きがあると一報が届きました。
すぐにロシナンテスのスタッフであるラビアに連絡しました。ラビアによると、RSF(ダルフールの民兵組織を起源とする準軍事組織)がハルツームを占領した後、第二の都市であるメダニも占領下に置いたようです。メダニは、ハルツーム州に隣接するジャジーラ州の州都で、ハルツームからの国内避難民の多くが逃れている都市でもあります。
メダニにいるゼインに連絡すると、RSFがメダニにいるので怖くて外に出られない。市場は開いておらず、食事はアシーダ(ローカルフード)のみとのこと。
メダニを守っていた国軍が静かに退去したとの情報があり、裏で国軍とRSFの話し合いがあったことも考えられます。ラビアはさらに隣の白ナイル州にいますが、そこもRSFの支配下になりそうとのこと。もう、スーダンは本当にダメになるかもと、寂しげな声をあげていました。
このまま、RSFが東側に進軍すると、ガダーレフ、カッサラもRSFの手に落ちる可能性が大きいです。傭兵の集団であるRSFが国の統治をするとなるとどうなるのでしょうか?国民のことなど考えずに、自分たちの利益のみを優先して国の運営をする可能性が高いでしょう。
私には現在何もできませんが、スーダンの友人たちの無事を祈っています。