特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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日本2016.04.20

熊本地震、阿蘇市での緊急支援活動開始

熊本・大分で地震があり、お亡くなりになられた方々、被害に遭われた方々に、心からお悔やみ、お見舞いを申し上げます。
ロシナンテスでは、地震発生後の15日、16日(土日)に、海原、星野の両名が調査目的で熊本に入りました。
熊本大学医学部の馬場先生(外科教授)、薬学部の甲斐先生から現状をお聞きしました。
どちらも、被災者の受け入れと同時に、新学期での学生も抱えており、本当に大変な状況でした。
また、薬学部には、スーダン人の留学生のハリッドがいます。
奥様と1歳の子供さんもいますので、北九州の我が家に一時退避してもらうように手配しました。
それから、益城町、御船町と周り、現場状況を見て回りました。みんなが懸命に支援活動を行っていたのがわかりました。
余震が続き雨も降る悪天候で、自然の脅威を感じながら二人のスタッフは車中泊しました。
その後、現場との連絡を取り続け、阿蘇市の避難所にいる知り合いから「人手不足で困っている」と一昨日、電話が入りました。
ボランティアに入っていくのも、行政の方々と話をする必要があります。
そこで、ロシナンテスの事務所が存在する北九州市役所の有志の方々に行政手続きの御指南をしていただき、阿蘇市との話を行っていきました。
今朝、阿蘇市の方で、決定がなされたようで、正式にロシナンテスに避難所の運営をして欲しい旨の要請書が届きました。
その要請を受けて、今朝(4月20日)、ロシナンテスから海原を含む2名が阿蘇市に入りました。
阿蘇市の状況は、全部で35箇所の避難所があり、ロシナンテスは阿蘇市から、10箇所の運営を依頼されています。
物資は、水、食料ともに足りているようですが、圧倒的に人手が不足しており、ボランティアの人員が欲しいとの現場の要望です。
ロシナンテスでは、そのボランティアの受け入れ準備をしている段階です。
ボランティアの受付はこちらから
私は4月の初めに熊本を訪問しました。
熊本大学薬学部、宇城市にあるビッグバイオ(納豆菌を利用した水の浄化剤生産)、熊本日赤病院を訪問しました。
熊本大学薬学部の甲斐広文先生、渡邊高志先生、熊本日赤の古賀翔馬先生、川人章史先生、みんな被災されましたが、それと同時に支援活動を必死に行っています。
2011年の東北の震災の時には、私自身が日本に帰国しており、そのまま東北に緊急支援に行きました。
しかし、今回はスーダンに留まります。
スーダンでの事業も重要ですし、「土とレンガの診療所プロジェクト」を始めたばかりです。
こちらは、緊急時にではなく、常態的に医療がないところです。
巡回診療、診療所建設、日本から専門家のスーダン受け入れを行っていきます。
READYFORでの「土とレンガの診療所プロジェクト」はこちら
また、同時にエクアドルで大きな地震が起こし、多数の犠牲者が不幸にも出ました。
ここでも、救出活動、支援活動を、今でも行っている方々がいらっしゃいます。
熊本、エクアドルの緊急事態、スーダンのようなアフリカ諸国、また被災していない日本の各地域、それぞれの人が、それぞれ立場で、自分の出来ることを一生懸命に頑張り、声を出して、お互いを励ましあう時です。
ロシナンテスとは、ロシナンテの集団です。ロシナンテの元々の意味は、ドンキホーテが騎乗するロバのようなやせ馬です。
一人一人は小さな力でも、みんなで力を合わせれば、大きく強い力になります。
ロシナンテスは、熊本の阿蘇市で緊急支援活動を開始します。
さらにスーダンでの医療活動を継続させます。
熊本・大分へ向かうロシナンテ、熊本以外で後方支援をするロシナンテたち!
声を揃えて、被災地の方々のために、頑張りましょう!
そうしていると、被災した地域から「我こそはというロシナンテ」が生まれるやもしれません。
私も、スーダンで一人のロシナンテとして頑張ります!
「ひとりはみんなの為に、みんなはひとりの為に」
川原尚行