赤新月社との提携
いつも、ロシナンテスを応援してくださいまして、ありがとうございます。
早いもので、1月も半ばを過ごしましたが、皆様方は日本でいかがお過ごしでしょうか?
さて、ロシナンテス・スーダン事務所では、仕事始めとしてスーダンにある赤新月社と業務提携を行うべく覚書を交わしました。
赤新月社とは、なじみのない言葉のようですが、イスラム社会での赤十字のことです。
スーダン赤新月社では20年を超える歴史があるそうです。
この赤新月社は、スーダンでの最も大きな組織の一つで、ロシナンテスのスタッフであるイマッドのおかげもあり、覚書を交わすことができました。
スーダンでは、我々のような国際NGOが活動する場合には、スーダンのNGOと業務提携をする必要があります。
今までは、このスーダンのNGOとの提携が上手く行かないことが多く、我々の頭痛の種でした。
一昨年から昨年にかけて、スーダンのNGOとの提携関係が上手く行かずに、何度も活動が円滑にいかないことがありました。
もちろん、素晴らしいスーダンのNGOもあり、現在の巡回診療、栄養改善事業はとても上手く行っています。
栄養改善事業はSIDOという団体と行っており、ここはとても信頼ができます。巡回診療は、特別にハルツーム州保健省が提携相手となっています。これは、我々の主張をスーダン政府が認めてくれたものです。
今回の赤新月社との提携は、我々の方が、スーダンの大きな組織である赤新月社に学ぶ姿勢でいます。
まず手始めに、水の事業を行う予定です。
診療所を建てる予定のある村(セレリア)の井戸が老朽化して使用できなくなっています。
村には、小さな井戸があるものの、それのみでは十分でなく、遠くの地域から水を買っているのが現状です。
スーダンでは、水の問題を解決していくことが、医療の第一歩と言える地域がたくさん存在します。
ロシナンテスの「医」を届ける!という意味で、この水事業に取り掛かります。
これで、すぐに事業開始とはならずに、赤新月社との業務提携をもとに、事業の認可をスーダン政府から取ります。
これをテクニカル・アグリーメントと呼んでいます。
まずは、スーダン政府からの事業認可(テクニカル・アグリーメント締結)を得るために力を注ぎます。
この月内に認可が得られることが、目標です。これは、ロシナンテスのスタッフのフセインが担当します。
この事業の報告も、このブログを通じて報告できればと思っております。
どうぞ、よろしくお願い致します。