特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2007.08.17

援助物資の横流し

昨日は、村の診療所に乗り込む前にガダーレフでの仕事を片付けなければいけません。
人道支援局から呼び出しがありました。
なんでも、ガダーレフに事務所を構えてくれとのことです。
まあ、これは前から考えていたことなので、モハメドに物件を探してもらっていました。
一軒目は、少し町外れにありますが、改装中でとてもきれいです。
一ヶ月1000ポンド(6万円)とのこと、
値引き交渉は一歩も譲りませんでした。
もう一軒は、町の中心部です。ここから州知事事務所、保健省に大変近いです。
ただ、相当に古い建物です。
一ヶ月800ポンド(4万8千円)です。
まあ、少々建物が古いのには目をつぶって、立地条件のよさに注目してここに決めました。
オーナーとの値引き交渉もうまくいき、750ポンドに引き下げてもらいました。
そして、やっとのこと村へと向かいます。
次は、マイクロバスでの移動です。
一人10ポンド(600円)です。
乗客が満員になってからのスタートで、一時間くらい待ちました。
しかし、バスにいろんなものを売りにくるので、結構楽しめました。
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なぜだか、靴下が買いたくなり、購入しました(90円)。
その後、全く甘くもないとうもろこしを買い(30円)、窓越しのショッピングを楽しみました。
次に売り子が持ってきたのは、蚊帳です。
これは、ユニセフが無償で配布しているものです。
日本政府もこれには、億単位の金を供出しています。
誰か悪いやつが、援助物資を横流しして、市場に出しているのでしょう。
ユニセフが配布している蚊帳は大変品が良く、住友化学が作っていてWHOも推奨しています。売り子に値段を聞くと15ポンドというので、10ポンドにまけろというと、商談は成立しました。600円でした。
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すぐに、ユニセフに勤務する竹友くんに問い合わせると、ものだけで約600円、諸経費を入れると700円くらいのものらしいです。それから考えると、なんだか得をしたような気がしますが、変な気持ちです。
もともと、援助物資でただで、本当に必要なスーダンの人々にいくはずの蚊帳が、横流しされ、私が支払った600円になるのです。スーダンの経済を回すといえば、事実ですが、なんともしっくり行かない話しです。
次の売り子は、今度はドイツ製の蚊帳を持ってきました。ついでにこれも購入しました。
援助物資が山ほど売っています。
援助物資は本当に末端の人に行くまで管理をしなくてはいけないのですが、それができていないのでしょう。
大変難しい作業とは思いますが、もう少しやり方を考えたほうがよさそうですね。
そんなことを考えていたら、もう出発の時間になっていました。
出発したと思いきや、警官が外国人である私を見つけ、別室まで連れて行かれました。
まあ、パスポートがあったので何事もなく終わりましたが、前回は霜田君がパスポートを持っていなかったために、警察署まで連行されるという事態にもなりました。霜田君は知り合いのスーダン人に来てもらい、事なきを得たようですが、スーダンとは、このような一面もあります。
村野は入り口で、バスを降り、あとは5キロの道のりを歩きます。モハメドと会話しながら結構楽しく30分くらい歩いていたら、村人が運転するピックアップに乗せてもらえました。村人とロバとの同乗です。
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村に着くと、子どもたちが駆け寄ってきます。
そしてハサンとお茶を飲みます。
患者が多いため、ムスタファの応援に診療所に向かいます。夜の8時までかかりました。
疲れて、外に大の字に寝ていたら、とんでもなく大きく輝く流れ星を見ることが出来ました。
川原尚行
その後の夢では、流れ星が雲にあたり、雲が氷塊となって、街を破壊して、破壊されたものが自分のところに飛んでくるという夢を見ました。私はたまに破滅的な夢を見ます。どこか精神がいかれているのでしょうか。