特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2015.01.06

新年あけましておめでとうございます

スーダンより、あけましておめでとうございます!
本年もロシナンテスをどうぞよろしくお願い申し上げます。
昨日、年末年始休暇で帰国していた日本からスーダンに戻って参りました。
「一年の計は元旦にあり」とあるように、はじめからしっかりと計画を立てていかなければなりません。
ロシナンテスがスーダンにおける事業で2015年に行うべきこと
まずは、巡回診療の深化です。
新しいランドクルーザーが新年には稼働します。
そして、何よりドクターカーの実証実験も今月より開始します。
ドクターカーには、医療機器を掲載しており、これを如何にして活用するのかをスーダンの医療関係者とともに議論して実証実験を行っていきます。そして、スーダン人の医療関係者たちとともに地域医療を行っていく体制を固めねばなりません。
十分な教育を受けた助産師とは違いますが、地域の母子保健を担っている村落助産師さんですが、ロシナンテスは巡回診療先の村々の村落助産師たちの教育を行っています。今年は、それをさらに充実させねばなりません。
そして、巡回診療の地域を大きく3つの分けて、その中心となる村に診療所の建築を行なう必要があります。
現在の巡回診療は月に一度しか巡回に来ませんが、診療所の建設が恒常的な診療へとつながっていきます。
地域医療を充実させるための、病院の建設の着手も必要に迫られております。
第一義的には、地域医療の中心的な戦略となる予防医療のために検査機能を充実させなけらばなりません。
第二義的には、スーダンの医療をさらに充実させるための検査機能を持ち得たものにして、現在、海外へ渡航して医療を受けているスーダンの患者さんの受け皿となるような機能をもたせます。
後者の機能では、有料診療で行うものとして、地域医療を財政的に支える基盤となるようにしなくてはいけません。
そして、そのためには、日本の医療技術を、スーダンに持ってこなくてはなりません。
現在、日本の医療機器メーカー(ニプロ)から技師である坂野誠君がスーダンの病院で活動を継続させていますし、昨年末は2か月間にわたり内視鏡専門医である佐藤拓史先生にもスーダンに来ていただきました。
2015年も継続して、日本からの技術指導を行っていきます。
そして、スーダンの首都のハルツームから車で8時間くらい離れた地域である北コルドファン州での国連WFP、スーダンのNGOであるSIDOとの共同事業での栄養不良の子供たちの為の栄養改善事業を行います。
これは、6か月間という短い事業ですが、しっかりと行い、次につながるようにしたいと思います。
ロシナンテスは、スーダンの地域の医療を充実させていきます。
これは、医療関係者のみでは、達しえないことであると思います。
医療を支えるためのインフラ作り、通信システムの確立、地域経済の発展など、あらゆる分野の人たちの協力が必要です。
そのために、日本とスーダンとの協力体制の確立を作らねばなりません。
スーダンは、イスラム色の強い国です。
今後の世界はイスラムを如何に理解するのかに、力を注ぐ必要があると思います。
敵対心のみでは、正しい方向に向かわないでしょう。
我々ロシナンテスが挑もうとするスーダンの地域医療の発展を、日本とイスラム教であるスーダンの人たちのあらゆる分野の人たちに協力してもらう体制を作ることは、イスラムを理解することに他なりません。
日本での正月気分が残る中、スーダンのハルツーム上空で飛行機の中で満月を見て、気持ちが引き締まりました。
2015年、この一年再び頑張ろうという気持ちになりました。
私が独り立ちして、10年となる2015年、スーダンに留まっていられることは、皆様のおかげであると思い、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます!
2015年、このブログを通じて、スーダンからメッセージを届けたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
ロシナンテス
川原尚行