特定非営利活動法人ロシナンテス

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スーダン2014.12.25

スーダンでのクリスマス そして仕事納め

2014年の終わりに近づいています。
今年も、ロシナンテスを応援してくださり、誠にありがとうございました。
さて、スーダン事務所は今日が御用納めです。
スーダンの年末年始は、そのときの状況によって違ってきます。
私が赴任してきた12年前は、全くクリスマスの休暇がなく、日本大使館に勤務していた南スーダン出身のスタッフから
「川原から大使館に交渉して、クリスマス休暇になるようにしてくれ」
と依頼を受けたくらいでした。
2005年に南北内戦の和平合意が締結され、スーダンは南スーダンの政党との統一政権となりました。
それから、スーダンではクリスマスが休暇となりました。
イースターなどのキリスト教関連の休日が取り入れられ、イスラムとキリストの両方を祝福するようになりました。
休日が一気に増えた感じがしました。
そして、2011年、南スーダンが独立してから、再びイスラム色全てとなりました。
再び、クリスマス休暇が休日ではなくなりました。
私はクリスチャンでもなく、イスラム教徒でもないために、クリスマスには何の郷愁もありませんが、
12月25日が、スーダンでどう扱われているのかを見るだけでも、スーダンの情勢が理解できます。
さて、今年は12月26日が金曜日でイスラムの休日ですから、今日をもって、ロシナンテスのスーダン事務所の御用納めといたします。
以前は、御用納めも設定してなく、ひたすら働いておりましたが、2年前から区切りをつけるためにも、年末年始休暇を導入しています。
日中と夜中が、一日の中にあるように、物事には、緩急をつけることも大事だと思います。
一年の区切りに、仕事の手を休め、ちょっと俯瞰して物事を考えても良いと思います。
仕事始めは1月5日とします。
御用納めの日に、嬉しい報告をします。
今年の2月に、北九州マラソンを走り、その時に完走することを誓って、協賛金を募りました。沿道の方々からの多くの声援もあり、完走することが出来ました。北九州の皆様、ありがとうございました。
そして、多くの方々から善意が寄せられ、スーダンにて巡回診療車を購入することにしていましたが、スーダン政府の免罪措置が遅れて、巡回診療車を購入することが出来ませんでした。
スーダンでは車を購入すると、税金が、車両価格の125%かかります。例えば、200万円の車両価格に対して、税金が250万円もかかります。そのために、免税手続きを辛抱強く行ってきまして、ようやく、今月免税措置が取られるようになり、ランドクルーザーの購入手続きが終了いたしました。
また、巡回診療には、ワクチンや臨時診療所の設置のための機材、そしてスタッフの荷物の運搬もあるために、牽引車の購入も行いました。
最後に、この報告ができましたことで安堵しております。
巡回診療車、牽引車の購入のために善意を寄せてくださった皆様、北九州マラソンの私の完走で善意を寄せてくださった方々、西日本高速様、さだまさし様、さだまさしさんのファンの方々、本当にありがとうございました。
今日は、午前中に仕事をして、昼からスタッフ全員で羊を食べに行き、一年の労をねぎらいます。
ロシナンテススタッフの皆様、お疲れ様でした。また、来年も頑張りましょう!
そして、私は帰国の途につきます。
日本では、仕事の会議もあります。
それと、息子のラグビーの応援に行きます。
スーダンからの最後のメッセージとなります。
本当にありがとうございました!