特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2014.12.07

坂野君のスーダンでの活躍

いつも、ロシナンテスを応援してくださり、ありがとうございます。
スーダン時間、夜中の12時すぎです。日本では日曜の朝6時すぎですね。
さて、スーダンでの血液透析の話をしましたが、ロシナンテスには日本の医療機器メーカーのニプロからの出向者がいます。
坂野誠君です。
彼は、非常にまじめですが、一面、驚くような世界にひょいっと入っていくことが出来ます。
まずは、スーダンが彼にとっての初めての海外です。
それが、旅行ではなく滞在なのですから、私も驚きます。
彼の経歴も異色でして、前職が板前さんで、その前が北海道の足寄で酪農を住み込みで手伝っていたというのです。
足寄というと松山千春さんと鈴木宗男さんを思い出しますが、その足寄での寒い経験を、この暑いスーダンで語ってくれたりもします。
先日、ニプロから寄贈された血液透析機器がスーダンのイブン・シーナ病院に設置され、現在稼働中ですが、
坂野君は、休みの日もなく、この自社製品の管理の為に病院に張り付いています。
今までは、慣れないヨーロッパ製の血液透析機器を管理していたのですが、何十年とスーダンの技師さんが管理してきたので、ある意味、坂野君より精通しているところもありました。ですから、ちょっと遠慮気味に病院にいたのですが、今では自社製品の管理です。
それは、気合の入り方が違います。
あまりに熱心ですので、周囲の対応も違ってきているようです。
ニプロの製品をスーダンのこの病院に設置して、一番喜んでいるのが、患者さんたちです。
なにせ、機械の故障や不備などで、予定していた透析時間が大幅に遅れることや、その日にできないことも度々おこります。
この病院の25台にニプロ製の機器が1台増えただけなのに、患者さんは、これで自分の治療が遅れることがなくなると思っているのでしょう。
我々が目指しているのは、患者さんが思っているのと同じで、患者さんに迷惑がかからないように、良い機器と良い管理体制を提供することです。
そのことを一番実感している患者さんは、坂野君に感謝の言葉をかけるようです。
そして、感謝の言葉だけではなく、患者さんから坂野君はお菓子までいただくようです。
坂野君は、今の契約では来年の2月までですが、それ以降も彼はスーダンに残留を希望しています。
ニプロからの血液透析機器は、イブン・シーナ病院に来年1月までに、あと2台が寄贈される予定です。
合計で3台になる機械の管理を坂野君がしばらく行ってくれ、それをスーダンの技師さんに教えることが出来たら、一番です。
通常の管理体制つくりと、非常時の連絡体制、対処方法が出来るようになれば、医療機械が原因で患者さんに負担がかからなくなります。
坂野君のスーダン滞在が延長できるように、ニプロの本社と話をしなければなりません。
頑張ります!