スーダンにおける血液透析
いつも、ロシナンテスを応援してくださいまして、ありがとうございます。
スーダンは、12月に入って、暑くなってきました。
日中は36度ありました。
夜は、久しぶりに暑くて目が覚めました。
まあ、これがスーダンです。
さて、昨日お知らせしたように、インド人の技師さんがスーダンのイブン・シーナ病院に来ています。彼は、日本の医療機器メーカーのニプロに所属する技師さんです。
インド人の技師さんは、出張でスーダンに来ていますが、スーダンに常駐の日本人技師がいます。坂野(ばんの)君という若者で、ニプロからロシナンテスに来年の2月まで出向で、スーダンに来ています。
NGOロシナンテスと日本の企業ニプロとのコラボレーションで、スーダンの腎不全で苦しんでいる患者さんに医療を届けようというものです。
今日から、写真のように、ニプロに血液透析器をイブン・シーナ病院に設置して、稼働させています。
この機器はニプロからの寄付です。
ニプロ様、ありがとうございました!
ニプロの協力があり、インド人の技師と坂野君との日・インドの協力でスーダン人の技師さんたちに、ニプロの製品の使い方を二日間にわたって、教えています。
スーダンでは、腎不全の患者さんが多く、その治療をどのようにしたらよいのか、いつも議論になっています。日本では、国が責任をもって、透析療法を行っています。本当に日本の医療制度は素晴らしいと思います。
スーダンでは、この治療費はどうなっているのでしょうか?
実は、日本と同じで無料で行っています。
しかし、日本のように潤沢なお金があるわけでなく、血液透析機器の数や透析センターの数が限られており、全ての腎不全の患者さんの治療が出来ているわけではありません。また、通常では、週3回透析療法を行わなければいけないのですが、スーダンでは週2回です。
また、患者さんの数が多いため、イブン・シーナ病院では、血液透析を一日4回転しており、午前、午後、夜、深夜で、深夜が終わるのは午前3時です。これは、患者さんや、医療側にとっても大変な状況です。
また、血液透析療法はコストが高く、医療経済学的な観点からも議論が必要です。スーダンのような国で医療を行うことは、常にお金のことも、あわせて考えなければなりません。
それも含めて、腎不全の患者さんたちによって、どのようにしたらよいのかを考えて参ります。
また、先日は、日本の飯塚病院の腎臓内科の古庄先生がスーダンに来られて、スーダンでの腎不全の治療の現実を見てもらい、良きアドバイスをいただきました。
古庄先生、ありがとうございます。
また、いろいろと相談に乗ってください!