特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2014.12.03

日本スーダン交流館「無東西」

スーダンからおはようございます!
今日は、2時30分起床でした。
空港にインド人の臨床工学技士を迎えに行くためでした。
彼は、今日、明日のワークショップの講師をお願いしています。
スーダンでは、朝早いとインタネットの調子が良いです。
それを利用して、ちょっと長い動画をアップします。


ハルツーム大学は、旧宗主国である英国が、1902年にゴードン医学学校としてスタートしたことが起源となっています。
ゴードンというのは、英国人でスーダンの総督でしたが、スーダンの人たちによる反乱により殺されました。歴史というのは、面白いもので、ゴードンという名前をスーダンの人たちは残しています。
その図書館は、大学の中央に鎮座しています。その中のらせん階段を上っていき、中央図書室の中に入ります。
スーダンの若者はよく勉強しています。
その静寂の中を通り抜けると、異次元のように、「無東西」が存在しています。
先日ここで、日本語教室を開くことに関して、協議しました。
青年海外協力隊として、ハルツーム大学で日本語の先生をしている方と、同じく協力隊で日本語教育を専門とする方を交えてのものでした。まずは、我々から日本語の教育の仕方を、簡単な会話が出来るレベルに持っていきたいと提案しました。
例えば、こんな質問です。
「本屋はどこですか?」
こんな質問が出来るように持っていきたいです、と言ったところ
専門家の方は、
「それは、スーダンの人が日本に行くことを想定してるものですよね。おそらく、この無東西に来られる人の中で日本に行く方は少ないと思います。そうすれば、スーダンで本屋はどこですか?と聞くシチュエーションはありませんよね」
さすが、専門家の方です。
とすると、スーダンにいる日本人とうまくコミュニケーションがとれるような日本語を教えていくことになります。
目から鱗とは、まさにこのことでした。
さらに、「せっかく「無東西」という素晴らしい和の空間があるので、日本の文化を感じてもらいながら、その中で日本語を覚えてもらいましょう。そして、日本語とアラビア語を表記したものを書いて置いておきましょう。そうすれば、ひとりでも覚えていきます。そして、ひらがなも覚えてもらいましょう」
我々は、語学学校のような日本語教室をイメージしていましたが、このようなやり方があるものですね。
日本を感じてもらい、楽しみながら、日本語に接していく、そして本格的に勉強したいのであれば、協力隊の方が先生をしている日本語教室に入ってもらう。そして、日本の音楽や映画などを紹介するときは、大人数を収容できるジャパンハウスで行いましょう。という発展的な会議となりました。なお、このジャパンハウスというのは、日本と関係のあるスーダンの方々がインターナショナルパークの中に作られたものです。
しかし、課題も浮かび上がってきました。
専門家の方がおっしゃるには、
「日本語に接して、初級の日本語を覚えるスーダンの人たちが増えてきて、上級を習いたいと思うようです。そのときに、それを教える日本語教師がいません」
「さらに、日本でのスーダンのイメージが悪く、なかなか日本人でスーダンに来て、日本語を教えようという人がいません」
とのことで、我々も日本でのスーダンのイメージがよくなるように、しなけてはいけません。
これをご覧の方も、ロシナンテスを通じて、スーダンを感じてください。
「スーダンには、素晴らしいものがたくさんありますよ!
そして、スーダンの人たち、イスラムの人たちに日本のことを理解してもらいましょう!」