日本の中古救急車
いつも、ロシナンテスを応援してくださり、ありがとうございます!
スーダンの首都にあるイブン・シーナ病院に行きました。
この病院は、我が国が30年前に無償で建設したものです。
ロシナンテスは、この病院と協力関係を結んでおり、現在医師一名、医療工学技士一名が働いています。
さて、この写真ですが、救急車の横に漢字で「尾花沢」と書いてあります。
尾花沢で使われて、お役御免になったのちに、スーダンに運ばれてきて、第二の人生を送っているのでしょう。
スーダンでの救急車のサイレンは、派手な音で「ウァーン」というものが多く、日本の「ピーポー」ではありません。
そのようなスーダンで、町中から「ピーポー、ピーポー」と遠くから聞こえてくると、日本の救急車だとすぐにわかると同時に懐かしい気持ちになります。
イブン・シーナ病院で偶然に見つけた尾花沢の救急車に、心の中で声をかけます。
「お前は第二の人生を頑張っているんだな」
そして、尾花沢の救急車を応援したくなってきます。
「まだ走れよ!」
応援する気持ちと同時に、スーダンにいて、
「尾花沢って、どんなところだとうか?」と思いを尾花沢に馳せます。
「山形ですから、雪が深いのでしょうか、良い温泉があるのでしょうか?山がきれいなのでしょうね」
スーダンにないもので、恋い焦がれる日本の情景を、この救急車が思い起こさせてくれます。
ものに励まされるということがあるものですね。
この日本の山形、尾花沢からの中古の救急車が、スーダンでまだ現役で働いていることに、私は心を揺さぶられました。
私もこの救急車のように、最後の最後まで、どんなに弱っても現役で走り続けたいと思います。
尾花沢の皆様、この救急車にお世話になった方も多くいらっしゃると思いますが、
皆様方の尾花沢の救急車がスーダンで現役で活躍しております。
なぜだか、尾花沢の皆様に、御礼が言いたくなってきます。
ありがとうございます!