特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

  1. HOME
  2. 活動報告ブログ
スーダン2014.11.28

方向音痴

いつも、ロシナンテスを応援してくださり、ありがとうございます!
一週間が経つのは、早いものです。
あっという間の一週間だったように思えます。
さて、スーダンでは昨日は木曜。休日の前日です。花木ですね。
その夜に、仕事で大事な用事があったので、スーダン人の家まで行かなければなりませんでした。
その地区は、カラカラというところで、ハルツームから車で約40分くらいです。
私は何度も行っているのですが、私はあんまり方向を考えずに車を走らせますので(若干、方向音痴)、昨日はマヨという地区に紛れ込んでしまいました。
自分でも、そのことを楽しむかのように早くに事務所を出発しましたので、紛れ込んだマヨでコーヒーを飲みます。
お茶屋に来る客は、どうもスーダン人ではありません。南スーダンの人たちのようです。
このマヨですが、もともとは南スーダンの人たちが多く国内避難民として難民キャンプを形成していた地区だからなのでしょう。
南スーダンが独立した今でも、マヨには多くの南スーダンの人たちが住んでいるようです。
そして、町の匂いが違います。
南スーダンの匂いがします。
汗臭さの混じった独特の匂いですが、私は嫌いではありません。
そこで、コーヒーを飲みながら、通りすがりの人に声をかけます。
そして、「すいませんが、電話でこの人と話してください」といって、
私は、目的となる人と通りすがりの人の双方で話をしてもらいます。
そして、私が行くべき方向を通りすがりの人に教えてもらえます。
これをしていると、道路標識や地図がなくとも、必ずや目的地に着きます。
この人と人とのやり取りを、自分ではどうも、楽しんでいるようです。
その後、車をしばらく走らせ、これくらいかなと思った時点で、どこか良いところはないかと探します。
ちょうどよいことに、道路わきでタイヤのパンク修理をしている、おじさんがいます。
ここでも、同様にして、電話で話をしてもらいます。
話は通じたようです。
「どっちに行けばいいですか?」
「あなたは、ここで待っとけばいいよ。彼が迎えに来るから」
タイヤ修理のおじさんは、私にそう言うと、イスを持ってきて、「すわんなさい」、と笑顔で言ってくれます。
私も満面の笑顔で、「ありがとう」と言います。
しばらくして、その人がきちんとパンク修理屋にやってきてくれました。
そして、タイヤ修理のおじさんに、笑顔で別れを告げます。
何気ない、このようなことが好きで、あえて、私は方向音痴になってスーダンを迷い続けるでしょう。