ロシナンテス・サッカー
金曜、土曜は、ロシナンテス・サッカーの日です。
コーチ初代の三田君、二代目西條君は、日本体育大学卒業の素晴らしいサッカー選手でした。
現在の三代目コーチの田中三千太郎君は、福岡大学サッカー部出身で、今までの二人のコーチとは違った味を出しています。
そのひとつが、来月行われる予定の、サッカー大会とともに行う歯科健診です。
この企画は、昨年末に立てられ、今年の初めに第一回の歯科健診を行いました。
福岡から二名の歯科医にスーダンに来てもらい、ハルツーム大学の歯学部と一緒になって、総勢700名の子供達を対象にしました。
来月も約1,000名の子供たちの歯科健診を予定しています。
田中君に、これらのコーディネートを行ってもらっていますが、彼と一緒に働くフセイン(リーダーのフセインとは違います)の潜在的に良さを引き出しています。このフセイン、もともとはコスティというハルツームから200キロほど離れたところの学校の先生で、サッカーのボランティアでハルツームに週末に来ていましたが、今では、ハルツームに引っ越してきて、この事業を推進してもらっています。事務所にいるときは、借りてきた猫のように大人しいのですが、いざグランドに出ると目を輝かせてスーダンの子供達を相手にしています。また、フセインの横のつながりもあり、これを利用して各地域の子供達との交流もできています。
また、田中君とフセインは、先日、サッカーのトレーニングのために、地方に行きました。
これは、三田君、西條君が残してくれた地方のサッカー協会とのつながりの為です。
以前は、いまだ争いのあるダルフール地方にサッカーを用いて平和をもたらそうと、「Football for Hope」という団体をスーダンサッカー協会が中心となって立ち上げ、ロシナンテスにも協力要請がきていました。この事業は、別に事情により頓挫してしまいましたが、ダルフールと別の地方でも、ロシナンテスとサッカー協会が協力して、子供達を触れ合うことは、「サッカーを用いて、平和をもたらそう」という理念に通じるものです。
歴代のコーチである三田君、西條君の献身的な活動があり、今にこの事業は引き続いています。
田中君、フセインそしてスーダンのサッカー関係者、さらに歯科の先生がスーダンにいらしてくれることで、サッカー事業の発展が期待されます。全ての方々に感謝申し上げます。
次回は、このサッカー事業を通じて、スーダンから日本の高校で留学し、現在大学を目指しているゼイン君のことを書きます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。