スーダン2014.01.28
移動許可
スーダン政府のHAC(人道支援委員会)なるものが存在します。
NGOは、HACの管理下におかれます。
HACに、事業計画書、予算、誰がどんな仕事をするのかを詳しく書面にし、それを提出します。
そして、州レベルの監督官庁、州のHAC(連邦政府のHACも存在します)とロシナンテスの4者の合意で、テクニカルアグリーメント(TA)なるものを締結します。
スーダンはカレンダー通りに年度が決められており、予算などは、1月からスタートです。
ゆえに、このTAも一年毎に更新で、12月で終了し、1月に締結となります。
これが、すんなりと行くことはあまりなく、TAの締結は遅れます。
1月の終わりであるのに、まだロシナンテスはTAを締結していません。
ほとんどのNGOがそのようだと思います。
現在、巡回診療を行っていますが、我々が現場に行くときに、HACに移動許可を取らないといけません。
それを提出すると、まだTAが締結していないので、移動許可は出せないとのことです。
仕方なく、州の保健省のメンバーを巡回診療に送り出し、我々は待機状態です。
そんなこというなら、総てを停止するぞ、との交渉術もあるのでしょうが、そうすれば困るのは地域住民の方々で
そんな方法もとれずに、ひたすらにTAの締結を急ぐようにしています。
毎年のことですが、非常に労力のいることです。
地道に頑張ります。
川原尚行