特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2013.12.25

スーダンのクリスマス

みなさん、日本で素敵なクリスマスを過ごされたことと思います。
これで何度目でしょうか、私はスーダンでクリスマスを迎えました。
もう、日本のクリスマスシーンを忘れてしまっているほどです。
スーダンにいるスタッフでささやかなクリスマスパーティを開きました。
料理の大御所の武繁さんが神木さんをアシスタントにして、最高のイタリアンパスタを、
あかねさんが、チキンのから揚げを、
私は、いつもの鳥鍋を作りました。
かわいらしい、ホームパーティです。
さて、10月に帰国した際に、ある小学校で特別授業をしました。
それは、低学年と高学年に分けてのものでした。
小学生への特別授業は何度か経験していますが、面白いと同時に極めて難しいものです。
基本的に、大人と同じ内容のものを話しますが、小学生に伝えるにはどうしたらよいのかを
いつも目の前にいる小学生の顔つきを見ながら、話しています。
とくに、小学低学年は難しいです。
最前列に1年生が、目をキラキラさせて、体操座りで、聴いているのを見ると、
胸がドキドキするほどに緊張してきます。
帰国しての日程を終え、スーダンに帰任して、忙しくしているときに、日本から連絡がありました。
私の特別授業を聞いた小学校3年生の親御さんからのものでした。
その子から、スーダンで困っている人たちにクリスマスプレゼントを贈りたい、と言われたようです。
それで、どうしましょうか、という問い合わせだったのですが、この小学3年生の気持ちを考えると実現させてあげるしかないと思いました。
そこで、私がサンタから頼まれたことにして、巡回診療に行っている無医村の子供たちにお菓子をあげることにしました。
街中でお菓子を買い込み、そして大量の砂糖も買います。
そして、ダート道を車でかっ飛ばし、無医村に到着しました。
まずは、村長に挨拶をして、事情を話します。
村長は、すぐに理解してくれて、私をある地域へと連れて行きます。
そこは、村の中でも貧しいところで、はテントやわらで作った小屋に住んでいる人たちがいました。
最初は、子供たちは出てきませんでした。
なぜなら、注射を打たれるのではと怖がっていたようですが、そうではないと村長さんが話してくれ、
多くの子供たちが集まりました。
街中で買ってきたお菓子をプレゼントします。
みんなに笑顔が広がります。
そこへ、お母さんたちも駆け寄り、お母さんにも配ると、子供と同じくらいの笑顔になります。
最後に、村長さんに、砂糖をプレゼントしました。
美味しいお菓子でも作ってくださいと。
そして、写真を撮り、それを日本の小学3年生のその子に送りました。
スーダンの子供たちの笑顔と同じように、日本のその子が笑顔になるのかな、と代理のサンタは思っています。
川原尚行