ロシナンテスのスタッフに櫻井文という看護師が頑張っています。
彼女、実はもう一つの顔を持っています。
ソーラークッカー専門家です。
10年くらい、ソーラークッカーの普及に携わっているようで、
自分でも家庭用のものを持参しているようです。
彼女からスーダンにソーラークッカーを紹介したい旨、提案があり
それを受けて、本部で購入して、私がスーダンに来る際に持参しました。
税関で、大変な手続きもあることを予想して、いろんな書類を用意していましたが
係官は、たいへん優しく、私に微笑んでシールを張ってくれました（税関をパスした証拠）。
その日の深夜に、櫻井さんは待ちきれずにソーラークッカーを組み立て
次の日に備えました。

お客さんを呼んでのソーラークッカーのお披露目です。
二日間にわたってのお披露目で、二日目はスーダンの協力隊を招いての食事会でした。
さて、このソーラークッカーの製造は長野県の業者さんであり、「あまね工房」さんです。
取扱説明書がＤＶＤとなっており、それを皆で見ました。
おそらく、工房の社長さん自らがＤＶＤに出演しており、長野の雪の中ソーラークッカーを使って
いろんな料理を作ってきます。
雪の中なので、インパクトが大きいです。
次々に美味しそうな料理が出来てきますが、最後に但し書きで、
「料理の途中、曇りになったら、生煮えのままとなります」
当たり前のことですが、笑ってしまいました。
スーダンでは、あまり心配は入りませんが、ただ風が強い日は心配です。
安全管理をきちんとすれば、非常に面白いものになると考えています。
さて、今後ソーラークッカーがスーダンでどのような展開になるのか、
私自身も楽しみですし、みなさまに面白い報告が出来るようにいたします。
火を使わずに、電気を使わずに、料理が出来ていく様は、まるでマジックをみているようでした。
このマジックが広がりますように！
川原尚行