震災から2年がたちました。
人間の営みはどうであれ、時というのは、変わらずして流れていきます。
震災時に、たまたま帰国中で東京にいて、そのまま被災地へとかけつけ、
そして今に至るまで、ロシナンテスとして活動を継続させてきていますが、
この震災とその復興への動きに関して、ロシナンテスなりに見えることが出来ます。
私は、この震災を機に、何かが変わった、行動が変わらずとも
今までに気が付かなかったことに、目がとまるようになった、との日本人としての変化がなくてはならない、と思っています。
よく政治的に「改革」という言葉が使われますが、私はあまり好きではありません。
改革して、良くなったことなどあまりないというのが、実感です。
今までに、変えようとしてきたけど、とても大事なことであったのだと、認識されるようになれば幸いです。
我々は、被災地で子供たちと触れ合い、そして御高齢者の方々とも仲良くしています。
今はとくに、御高齢者の方々とともに農業をしようと準備をしています。
今は農業は寒いので、それに代わるものとして、竹灯篭を鎮魂の意を込めて、制作してきました。
「ともに手を動かして、何かを作る」
出来たものを見て、
「喜びを分かち合う」
震災直後は
「悲しみを分け合う」
でした。
人間というのは、基本的なところで、そのようなものである、と感じます。
私は単純なことですが、このようなことに気が付いてきました。
震災から2年。私は、今スーダンにいます。
暑くなってきた3月11日ですが、東北に心を寄せます。
川原尚行