村人との会議
スーダンの東側に位置するガダーレフ州のシェリフ・ハサバッラ村。
そこに、ロシナンテスが長く関わってきた診療所があります。
昨年の5月に、スーダン政府より突然の活動停止命令を受け、
それから、方々に働きかけて、JICAの名前で現在も活動を継続しており
シェリフ・ハサバッラ村の隣村のマンスーラに新たに診療所を建設中です。
さて、支援というのは、いつまでも継続できるものでもなく、どこかで自立を促さなくてはいけません。
スーダンには多くの難民キャンプがありますが、何十年も難民という方もいます。
政治的に、大変な事情もありますが、周囲はいかに難民を難民でなく、自立する市民としなくてはいけません。
同様のことが、今のスーダンのシェリフ・ハサバッラ村にも言えます。
もちろん、お付き合いは今後も行っていきますが、診療所、学校、井戸と続き
電気が来たり、女子中学校が出来たりで、しっかりと自立してもらう方向で考えなくてはいけません。
そこで、ロシナンテスが診療所を離れる時を見越して、村の人たち、ガダーレフ州の保健省、それに診療所のスタッフが
今後をどうするかを話し合います。
明日の土曜日です。
本来なら、私がガダーレフ州に行けばよいのですが、私自身ハルツームにくぎ付けの状態です。
ハルツームから離れるには、移動許可をスーダン政府からもらわないといけませんが、それが発行されません。
この裏に何があるのかは、不明です。
そんな状態ですので、ガダーレフの人たちをハルツームに呼びます。
私からは、基調講演のみを行います。
あとは、岩間が中心となって、今後の在り方を協議します。
昨年末に、沖縄から保健所の先生と保健師さんがスーダンに来られました。
そして、戦後の米国領になってからでも、自分たちの手で保健の向上を行った素晴らしい経験があります。
それをスーダンでお聞きしました。
その中でも、一番私の心に響いたのは、すべての活動の原点にあったのは、
「郷土愛」
と述べられたことです。
沖縄の歴史を今の私も学ばなければなりませんし、それをスーダンに伝えたいのです。
私の基調講演は、この沖縄のことを、恥ずかしながら話します。
本当は、沖縄に行ってから、もっと勉強してから話したかったですが。
それにしても、久しぶりに村の人たちに会えます。
とても楽しみです。
(了)
川原尚行
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