奄美大島に行きました
奄美大島には、数年前に行ったことがありますが、再び行ってきました。
私の大学時代のラグビー部の後輩が、奄美大島で精進しているために、応援しに行きました。
彼が勤務する病院の院長先生や事務局長さんとともに、食事が出来、奄美での素敵な一日となりました。
また、ちょっとした空き時間がありましたので、ぶらりと散髪屋さんに入りました。
店主は、70を超えた方で、沖縄から奄美へ来られた方でした。
「沖縄も戦火を浴びましたが、奄美も丸焼けにされました」
など、本を読むよりも、人づてに話を聞く方が、私の肉体の中に、すーっと話が入り込んできます。
同様の体験を東北でもしました。
奄美で成人式が行われていました。
「今日は忙しかったでしょ?」
「今どきの若者は、私のような理髪店には来やしませんよ」
店主は、時折、ハサミや櫛を手元から落としながら、話を続けるのでした。
そんな光景も、私には微笑ましく、見えるのでした。
私は、久しぶりの客なのでしょう。
また、奄美大島で「奄美自立論」という本を読みました。
薩摩と琉球、それに江戸幕府と清(中国)があっての、奄美の歴史を知ることは、現代社会にも通じるものを感じました。
やはり、歴史はもっともっと勉強すべきです。
病院の事務長さんと、深夜まで過ごし、楽しいながらも、仕事の話も織り交ぜ、
その後の展開にもつながっています。
いつの日か、あの奄美の夜があったから、こんな風になったんだと、言えるようになれば素敵です。
それにしても、事務局長さんは、肚の座った方でした。
また、今年の講演の依頼も受けました。
スケジュール調整がうまく行くことを祈っております。
さて、北九州の家に戻ってきて、家内が言います。
「上手な散髪屋さんね」
これを聞いて、私の行きつけの散髪屋は、奄美大島ということにしました。
次の講演の前に、散髪屋に行こう!
そして、今はスーダン。
スーダンの病院に行き、保健省にも行っています。
奄美大島での話が、いつの日か、つながらないか、と考えてもいます。
私の今年の課題として、大きなものがあります。
「忘れ物をしないこと」
まるで、小学校低学年のような目標です。
しかし、はやくも打ち破られてしまいました。
メガネを奄美大島に忘れてきました。
でも、きちんと奄美大島から戻ってきて、今スーダンでメガネをかけてパソコン作業をしています。
もう、忘れ物はしないと心に決めつつも、一旦失くしたものが出てくる喜びは、至極のものです。
もちろん、多くの方々にご迷惑をおかけしております。
大変、申し訳ございません。
スーダンにて、忙しくしながらも、奄美大島のことを思い出す夜でした。
川原尚行