特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

  1. HOME
  2. 活動報告ブログ
その他2012.07.05

スーダン帰任

昨日、スーダンに戻ってきました。
もともと、日本ではロシナンテスの理事会や総会がありましたし、いろんなところからも講演に呼ばれており、
6月の後半は日本に滞在予定でした。
しかし、今回湧き起ったスーダン政府からのスーダン東部における活動停止命令を受け、帰国できないことも想定いたしました。
スーダン滞在中に、なんとか解決の端緒をつけ、事務局長の海原が日本からスーダンに来てくれることもあり、日本に帰国しました。
ロシナンテスの理事会、総会では、今回のことを説明し、今後の対処方法を検討いたしました。
そして、一部の講演会は行くことが出来ずに、ご迷惑をかけましたが、何とか講演会を行うことが出来ました。
今回帰国しての講演会は、それぞれに思いが深くなりました。
上尾商工会の聚義塾、そこで出会ったベトナムを一生懸命に応援している星野さんや、その仲間たち、
地域の活性化を目指している人たちを見るのは、私も強い刺激を受けます。
外科系連合会では、我がボスの前原先生が、素晴らしいことをされてくれました。
それは、歌手の太田裕美さんをゲストとして呼ばれたのです。
私は、「木綿のハンカチーフ」をスーダンで聴いたとき、本当に涙が出ました。
若い連中には、だれ?って言う人がほとんどでしたが、私以上の年齢の人は、大喜びのようでした。
前原先生、ありがとうございました。
北海道の釧路湖陵高校の創立百周年で講演を行いました。
釧路に一泊でき、釧路川沿いをブラブラしました。そこには、石川啄木が勤務していた釧路新聞社跡があり、啄木記念館となっていて
啄木に接し、朝はJRの始発で釧路湿原に行き、ひとりで緑の中を歩きました。
そして、講演後では、高校生からの質問がひっきりなしにありました。
いつもは、私から質問を促して、最後は活発に質問が出るのですが、釧路湖陵では生徒さん自らたくさん手を挙げてくれました。
釧路の方がおっしゃってることには、釧路と北九州が似ている、と。
港があり、気性が荒く、人情に篤いと
また、釧路に行ってみたいです。
弘前高校では、これまた目を輝かせた生徒さん達ばかりで、全体講演の後に、別室で質問を受けましたが
次の予定を遅らせる程に、質問が相次ぎました。結局4時間も滞在しました。
日本の将来が、とても楽しみになるような高校生のエネルギーを感じました。
弘前大学では、今年の春にスーダンに来た佐藤陽太くんが、仲間を募って講演会を企画してくれました。
講演会には、学長、病院長をはじめ、学生さん、それに一般市民の方までいらしており、会場に入りきれないくらいの人々で埋まりました。
私も乗せられて二時間以上も話してしまいました。北国の熱気を感じました。
そして、夏の弘前城の桜の木も見ることが出来ました。
地元では、戸畑共立病院の百周年に呼んでいただきました。
地域に根差して医療を行っており、やはり百年というのは、歴史だと感じました。
創始者の先生のしっかりとした理念があったからこそ、百年続けてこられたのでしょう。
素晴らしい会でした。
ロシナンテスも百年続くかな?と思った次第です。
本当に多くの方々にロシナンテスは支えられてきています。
この気持ちを大切にして、活動を行ってまいります。
出国の前には、東北にも顔を出しました。
大嶋を隊長として、田地野、綾田、そして工藤が頑張って活動を行っていました。
現在は、寺子屋が4か所で、そして「閖上復興便り」を月一ペースで発行
それに、亘理町で農業と医療を混合させた事業を開始準備を行っています。
今回は、東北から大阪に飛び、スーダンにやってきました。
スーダンでは、ご存じのようにスーダン東部での活動停止命令がだされました。
これを機に、自分なりにも、なにゆえにスーダンで活動を行うのかを良く考えてみました。
はっきりと見えたものがあります。
それを、今後活動をとして、お見せしていこうと思っております。
精を尽くしてまいりたいと思いますので、どうぞ、応援のほど、よろしくお願い申し上げます。
川原尚行