亘理イチゴ畑
3月31日、宮城県亘理でイベントを行いました。
仮設住宅に住む方々が、みんなで体を動かす場、としてイチゴ畑を作って
身体を動かし、良いものを食べ、そして心も身体も健康になる、ということを行います。
それのお披露目式です。
午前中は、慶應大学の三名の先生方と私の講演会で、どのようなことを行うのか、
また、その意味はどこにあるかなどを、話しました。
当然、多くの方にお越しいただきたかったですが、あいにくの天候で、仮設住宅から講演会場までは
少し距離があり、思ったような人数を集めることはできませんでした。
しかし、前日に仮設住宅を直接一戸ずつ訪問しましたので、私が声掛けをした方の顔がちらほらと見られて
それは、とてもうれしかったです。
さて、午前中の話から一転して、午後は、仮設住宅のテントに移動してのイベントです。
ここは、多くの方にお集まりいただきました。
満席の状態です。
なかでも、良かったのは小学生の唄う「えんころ節」です。
これは、漁師さんが唄う民謡でなんと24番まであります。
今までは、歌詞や録音したものが保存していましたが、それらが津波ですべて流されたそうです。
しかし、亘理の人たちが集まり、歌詞を紙に再び落とすことが出来ました。
三味線と尺八の伴奏で、子供達が大きな声で歌い上げます。
ふだんは、きかんぼうである小学校5年生が、一生懸命に歌っていました。
歌い終わった後、褒めてあげたら、はにかむような笑顔で応えてくれました。
また、ラジオ体操も行いましたが、これは「おらほのラジオ体操」というもので
東北弁で、ラジオ体操するものです。
これはなじめます。
以前は、NHKの放送がはじまり、全国に標準語が浸透していきましたが
逆に、これからは地元の言葉を大切にする動きだと思います。
これは、本当に素晴らしいことです。
鹿児島や沖縄バージョンでのラジオ体操を聞いてみたいです。
多くの方々の協力があり、このイベントが大いに盛り上がりました。
私の頭の中には、相当なものがあり、それの第一歩となるこのイベントでした。
これからも精進してまいります。
川原尚行