特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

ロシナンテスからの活動情報をご案内します。

  1. HOME
  2. 活動報告ブログ
スーダン2012.03.22

大家さんのムスタファさん

南スーダンをあとにして、ハルツームに戻ってきました。
南スーダンも暑かったですが、ハルツームも暑いです。
車の温度計を見ると47℃ありました。
シャーブ病院の院長とロシナンテスとの今後の提携の話をしたあと
新事務所に戻りました。
大家さんのムスタファさんがヨルダンから戻ってきています。
久しぶりに会う姿は、さすがに立派でして、私のスーダンの父親的な存在です。
一緒に食事をしたのですが、スーダンの料理はおいしい、ナイルの水は美味しい!と何杯もおかわりしていました。
このムスタファさんさん、子供の頃、神童だったらしく、スーダンの統一試験では一番だったようです。
ムスタファさんの娘さんが、ただいま統一試験の直前です。
自分の娘さんに、自分の経験を話しています。
「お父さんは、教科書の表紙から裏表紙まで、すべてに何が書かれてあるかわかったし、理解していたよ。
試験前は、ひとりベッドの上に座り、自分の頭の中で教科書のページを一枚一枚めくっていったものだよ」
私は、到底、この域には達することはできません。
私は以前に比べて理解力は増したと思っていますが、記憶力は今一つです。
ムスタファさんは、前ハルツーム大学の学長さんです。
そして、本当に頭が良いです。
一昨年、ムスタファさんを日本にお連れした時、岡山から鳥取へ向かうJRの列車の中で言った言葉が印象的です。
「日本は工業国として思っていなかったが、日本の農業は素晴らしい」
この日本の農業が、本当に危機的な状況です。
なんとかしないといけないとスーダンで思っております。
そして、スーダンは農業国です。
スーダンと日本とで、農業に関して協力し合えないかと考えます。
みんなで額に汗して働くことが出来たら、
そう願います。
川原尚行