特定非営利活動法人ロシナンテス

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スーダン2012.03.06

南北スーダンの日本の立場

徐々に南スーダンに戻っているハルツームの南の人たちですが、まだまだ多くの南の人たちがいます。
昨日、天の川プロジェクトで日本に連れて行った南の女の子のお父さんの訃報を知って、その子の家にお悔みに参りました。
そこは、多くの南の人が住む地区でした。
4月8日までに、南の人の国籍がなくなるようで、それまでに南に戻らないといけません。
しばらく前は、南に帰る人たちへの帰還費用が出されていたようですが、今ではそんなお金も、末端までは回ってなく
どうしたらよいのか、という雰囲気があります。
北の政権は、南の独立を決める前までは、「統一」をいろんなところで訴えてきていましたが、
南が独立を決定してからは、逆に突き放す傾向にあるような気がします。
政策的に、南と北の感情は悪化するようにしむけられているようです。
住民感情は、いったいどうなのでしょう?
南部の人たちへのあいさつは、私はちょっと考えてから行いますが、
多くの南の人たちは、イスラム式のあいさつを行います。
長年、ハルツームにいるからでしょうか、そのように習慣づいています。
それだけを持って、南北の住民感情が悪くないというつもりはありませんが
どこかに、南北をつなぐものがあるような気がします。
今のすべての流れが、南北を分断するようになっていますが、私は
南北を協調させる動きがあってもよいと思います。
それが、日本の国際協力であるべきか、と勝手に思っています。
日本の国際協力の行い方を日本独自の方法で行う。
ここに日本の存在意義を高らかに現す。
ここからの、突破というのもありか、と考えます。
我々が行った、南北スーダンの子供たちを日本に連れて行った天の川プロジェクトは、その意味で非常に大きな意味を持つと思います。
この子供たちとの御縁を大切にしていきます。
川原尚行