スーダンへの入国ビザ
年初に密かに誓ったことは、今年はまめにブログを更新しよう、ということでしたが、
私の性格からか、三日坊主に終わっております。
大変、申し訳ございません。
ただいま、スーダンにいます。
先週には、日本から医師三名がスーダンに来られました。
いつものことですが、スーダンへの入国ビザは大変な作業です。
もう長年やっているので、組織として慣れてくるだろうとの御指摘もあるでしょうが、何せ相手がスーダン政府です。
やり方もその都度違ってきますし、窓口で対応する人が違えば、違ったことを言われるのが常です。
今までは、スーダンで日本人の入国手続きを行い、そしてスーダンの外務省から入国ビザの手続き番号をもらい
それを東京にあるスーダン大使館で確認して、ビザを取得するものでした。
最終的にビザが発行され、パスポートに貼られます。
しかし、今回はビザがスーダンにおいて紙で発行されたのです。
発行元は保健省です。
医師の招聘ですから、保健省なのでしょう。
原本はスーダンにあり、我々はそれをスキャンしてメールで日本に送りました。
それを印刷して、出国する時に航空会社の人に見せてくださるようにお願いしました。
通常、相手国のビザがないと、飛行機に乗せてくれません。
そして、スーダンにやってきて、スーダンの入国審査で紙を提出すると、
「これは何?」って言われたそうです。
スーダンでは、制度改変が行われますが、それが末端まで伝わってないことがよくあり、混乱をきたします。
今回も、そのようで出国手続きに一時間ほど要し、最後は保健省の役人が出てきてくれて、
解決したようですが、顔見知りは誰もいなく、不安の時間を過ごされたのだと思います。
私自身は、空港の待合室で待機するしかなく、出てこられた二人の先生方をお迎えいたしました。
先生方は、結局乗客の、一番最後に出てこられました。
スーダン種国のビザに関して、ロシナンテスの活動を始めてから7年間、ずっと戦い続けてきております。
これは、この国の体制が変わらない限り、継続すると思います。
ただし、今まで最後の最後で何とかなってきています。
それが、スーダンと付き合っていけるところです。
ある方が、スーダンとは悪女に似ているといましたが、言い得て妙だと思います。
腹の立つことばかりですが、憎めないところがあります。
そんなスーダンともおつきあいしていきます。
川原尚行