特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2012.01.05

大学が国を造る

日本では、仕事始めでしょうか。
スーダンでも、事務所自体はそのようにしました。
しかし、スーダンでは元旦が独立記念日で休日なのを除いて、2日から始業しています。
私は、ハサバッラ村での諸行事(なぜか3度も葬式に行きました)に参加し、3日にハルツームに戻ってきました。
そして、事務所での仕事始めです。
お昼に、日本から持ってきた御餅を食べました。
和代ちゃんが、関東風に雑煮を作ってくれました。
九州では、もちは焼かないで入れますが、関東では焼いて入れるそうです。
結構おいしかったです。
関西出身の人は、みそ風味の雑煮だそうです。
金子みすずじゃないですけど、みんなちがって、みんないい、ですね。
さて、午後からハルツーム大学に行きました。
ハルツーム大学とロシナンテスとは学術提携を結んでいます。
大学からの話では、2月にあるハルツーム大学主催の学会にぜひとも日本から研究者を招聘してくれ、との依頼でした。
私の記憶するところ、これは確か第三回目の学会です。
南スーダンが独立を決めて、石油収入が激減した北部スーダンが、石油以外での活路を見出そうと
大学をあげて、将来の国を背負って立つような研究をしてもらおう、というものです。
なんだか、明治期の日本の大学を思い浮かべます。
あの当時は、研究者たちは、自分が一日怠けると日本が一日遅れる、とそんな風に思っていたのでしょう。
スーダンもそのような雰囲気が漂えば、素晴らしいことだと思います。
私は、日本の大学に関しても同様のことが言えると思います。
スーダンの新たな国づくりに参画することによって、何となく漂っている感じの日本の雰囲気をも打破して欲しいと願っています。
また、スーダンから日本を視れば、違った形の日本が視えるでしょうし、また世界を見渡すこともできます。
どうぞ、心意気のある方は、スーダンにいらしてください。
川原尚行