スーダン2011.12.27
臨床工学技士
ハルツーム市内は、平静を保っています。
昨日は、大学に行くのを取りやめましたが、もう近づいてもよいかもしれません。
もちろん、情報収集は行いつつです。
さて、現在ハルツームには廣浦さんという名古屋からお見えの臨床工学技士さんがいらしています。
もうこれで3回目のスーダンです。
臨床工学技士というのは、なじみがないように思われるでしょうが、高度化してきた医療界における
医療機器の保守管理を行います。普通の機器の保守管理と違うのは、一歩間違えば患者さんの命取りになることです。
機械のことだけでなく、医学のことに関しても知識が必要です。
スーダンにも、そのような臨床工学技士さんはいますが、
スーダンでは、臨床工学技士は機械のみで、患者さんに使用するのは看護師と役割分担が決まっています。
しかし、役割分担が決まっていても、連携プレーというのは必要で、それがいまひとつという気がします。
これには、スーダンの保健省も気が付き始めていて、保健省が話し合いたいと言ってきています。
また、大学機関もスーダンでの臨床工学技士の育成に関して協力してくれとの依頼を受けています。
この声にどう答えたらよいのかを思案しなくてはいけません。
「ひと」が必要ですし、それを支える体制も必要です。
日本の若い人が、飛び込んでくれるのが一番良いと感じています。
既存の出来上がった環境の中に入るのではありません。
自らが手探りで、作り上げていかないといけません。
「われこそは!」という人の出現を期待しています。
川原尚行