特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2011.12.25

サンタクロース

スーダンでは、クリスマスはいったいどのようになっているのでしょうか?
私が赴任してきた頃には、クリスマスは休日ではありませんでした。
一度、南部出身の大使館のローカルスタッフを私の家に招いたときに、口々に
「クリスマスを休みにしてほしい」
と言っていました。
クリスチャンにとって、クリスマスが休みでないのは、一番の憤りのようでした。
それから、内戦が終結して、南と北の連立政権になると、クリスマスが休日となりました。
めでたし、めでたしとなりましたが、今年は南部が独立してしまいました。
さて、北部スーダンのクリスマスはどうなるの?
人によっては、24日の夜に発表になると言っている人もいます。
スーダンでは、イスラム暦での休日設定で、月の状態によって休みが決められます。
ですので、前日の月の具合によって、正式に明日が休日かどうかが発表されます。
こういうことになれると、予定行動をとることが難しく、なるようになれと自然となってきますが、
さて、本日はクリスマス。
ロシナンテスは休日としました。
ただし、仕事はあります。
朝からハルツームの病院に出かけます。
私は、20日の夜に日本を出発しましたが、その時に小学校4年になる娘にこう言いました。
「お父さんは、世界サンタ教会から、サンタクロースに任命されたので、日本を旅立ってサンタの仕事をするんだよ」
「うそだよ!」
「本当だよ」
「じゃあ、私がサンタさんにお願いしているプレゼントが何かわかる?」
「今はまだわからないよ。世界サンタ教会が教えてくれるんだよ」
「うそだよ」
「本当だよ」
こう言って、家族と別れて日本を旅立ってきました。
娘が小学校2年生くらいだったら信じてくれたかな。
クリスマスの朝に、みなさま方の枕元にはプレゼントが届いたでしょうか?
私の枕元には、残念ながら何もありませんでした。
当たり前のことです。
私がサンタなのですから。
川原尚行