公務員の原点
東北にいる間に、名取と岩沼で復興に関しての会議に出席しました。
どちらも、極めて重要なことです。
中でも、岩沼での復興に関するワークショップは、東大の石川先生が中心となって
玉浦地区の方々と将来構想を住民の側から考えていく、というものでした。
この中には、「がんばっと玉浦」のメンバーもいます。
この「がんばっと玉浦」ですが、私たちが巡回診療していた中の方々で、
診療からガレキ撤去を行い、現在まで深い信頼関係を結んだ方々です。
この方々は、ロシナンテスの活動を見て
「自分たちにも何かが出来る!」
と、この団体を設立し、本当に精力的に活動しています。
今度、「がんばっと玉浦」の面々を北九州に招きます。
12月17日にある「集え!北九州のロシナンテたち!!」というイベントに参加するためです。
復興は、まだまだですが、このように住民の方々に新たな芽生えができていることは、
将来の日本にとっての、「種」になることだと思います。
農業に関しても、考えました。
一人親方の感じでの農業を、協力してたとえば農業法人をつくって、
一緒に借金をして農業機器を購入すれば、とか
農家レストランを創ろう!とか、
面白いアイデアが湧いてきています。
みんなお金もなく、農地も塩をかぶり、しかも地盤沈下しています。
でも、夢をもって、みんなで協力すれば、きっと花咲くときもあるでしょう。
住民との話をしながら、そのようなことを考えました。
また、名取の閖上の方々とは、地域新聞である「閖上復興だより」の第2号の発行を目指して
話し合いを持ちました。
みんな目を輝かせています。
ただ、それぞれが忙しく、お金も乏しいのが現状です。
単純なことを考えますが、みんなでお金を少しずつだしあって、
みんなのことをする人を決めればと。
これって、公務員の原点かな、と考えます。
お金を少しずつ出し合うのは、税金で、みんなのことを思って仕事をするのが公務員である、と至極当たり前のことです。
私たちNPOも実は、公務員的な働きであると考えています。
ときに、外務省のような働きもすれば、厚生労働省傘下の医療活動を行い、そして総務省関連の働きも行います。
皆様方から、温かいお気持ちを頂き、それをみんなのためを考えて、使っていく。
だから、税金をその分控除しましょう!
というのが、認定NPO制度でして、
現在、ロシナンテスは認定NPOを取得しようとしています。
もちろん、国税庁が認めてくれないといけません。
東北でそんなことを考えながら、昨日は深夜に神戸入り、
今朝、神戸で仕事をしてきました。
今は新幹線で滋賀に移動中です。
その後、東京に向かいます。
久しぶりに息子に会う予定にしています。
成長しているかな?
ラグビーの話も聞きたいし、大学の話も聞きたいです。
私からは、スーダンの情勢や東北の現状、そして将来構想なども息子に話をしたいです。
川原尚行