希望の紙飛行機
昨年、ロシナンテスが『行列の出来る法律相談所』で紹介されたときに
本田さんのお気に入りの曲として流れていたのがかりゆし58の『おわりはじまり』で
それ以来、かりゆし58のボーカル・前川真吾くんとは仲良く付き合っています。
今回、震災が発生し支援活動をするため現場に向かうときも
真吾くんから電話があり「自分に出来る事があったら何でも言ってください」
と連絡がありました。
「ロシナンテスが巡回診療を行っている避難所で歌ってほしい」という要望に応えてくれ
彼は単独で館腰小学校に来てくれました。
そして魂のこもった歌を歌ってくれました。
その後、バンドのメンバーを引き連れて再びこの地へやってきてくれました。
今度は避難所の子ども達に企画・運営をさせて手作りのコンサートを行いました。
子ども達の司会ではじめの言葉があり、それに引き続き、私がアンパンマンを独唱しました。
実はアンパンマンの歌詞は非常に勇気づけられる内容であり、被災者の方々も声を揃えて歌ってくれました。
それに引き続きかりゆし58が
「アンマー」「手と手」「ただ一つだけ伝えたいこと」
を歌ってくれました。
そして前川真吾くんの独唱で「オワリはじまり」をアカペラでワンフレーズ歌ってくれました。
最後に「翼をください」「BELIVE」を子ども達を壇上にあげて合唱しました。
子ども達を壇上に上げた後は、次は大人達を壇上にあげ、ふるさとを歌いました。
この間に、子ども達との作戦通り彼らは2階にあがり紙飛行機を飛ばす準備をしました。
この歌が終わるとともに、紙飛行機を2階から飛ばすためです。
紙飛行機に書かれたメッセージの多くは「閖上が大好き」、「I LOVE閖上」などでした。
閖上の方々と一緒に今後を見つめて行けるようになりたいです。
前川真吾くん、かりゆし58のメンバー、そして子ども達が灯してくれた希望の光に感謝します。
川原尚行