スーダン人招聘
現在、母子保健事業を行っており、この関連でスーダン人医師を二名日本に招聘する予定です。時期は3月の8日から10日間です。
私は今まで何回スーダン人を日本に迎え入れたでしょうか?
まずは、05年に外務省を辞して初めてしたのが、イブン・シーナ病院のバーハ先生でした。
彼を日本に迎え入れるために、方々に頭を下げて、支援をお願いし、ついに福岡空港で彼の姿を見たときには、自分自身本当に感動したのを今でも覚えています。
今年も寒い冬ですが、あの時もとっても寒い二月でした。
大半が40度以上のスーダンから来られて、さぞ寒い思いをされたでしょうが、バーハ先生は雪を楽しまれました。
それが最初で、同病院のドクターを2回と看護師を呼びましたし、
ジェジーラ州の医師も呼びました。
スーダン大学、そしてスーダン政府関係者も招聘しました。
最近では、ハルツーム大学の学長以下4名の教授もお招きしました。
数えると18名のスーダン人を日本に招聘したことになります。
その大多数が我が実家に宿泊しています。
当初は、私がつきっきりで通訳として世話をしていましたが、最近では
私なしでも、私の母が対応してくれます。
別に英語を話すわけではありませんが、人をもてなすのには、語学力ではなく
気持ちだと、母は教えてくれます。
またしても、今回お世話になります。
母に感謝です。
今回は、非常にハードワークで、10日間のうちに、
北九州での母子保健の現場の視察、これは大学レベルから助産院レベルまで幅広く視察を行ってもらおうと思っています。
さらに、彼らは行政官でもありますので、日本の母子保健の行政に関しても協議ができる場ができればと思っています。
東京にもお連れし、駐日スーダン大使館、そして私の千葉県柏市での講演、
長崎もお連れし、原爆資料館、そしてそこでの講演にも参加してもらおうと思っています。
スーダンの方が来られると、必ず広島か長崎を見てもらうようにしています。
これは、日本人としての責任とすら、感じています。
さらに、彼らが日本の田舎を見てみたいと言っていますので、どこか田舎でも一泊と考えています。
交流事業は、手間と時間がかかりますが、長期的に見て、これほど日本の国際協力のためになるものはないと確信しています。
このスーダン人の日本招聘の前後に、日本の医師の、そして日本の学生のスーダン訪問があります。
考えるだけでも、大変なことですが、頑張りたいと思います。
川原尚行