平和度が低下中の日本から”平和”を考える
こんにちは、認定NPO法人ロシナンテスのインターン高岡です。
突然ですが、9月21日が何の日かご存知でしょうか?
9月21日は国連が定めた「国際平和デー(International day of peace)」、通称ピースデーです。世界に一日だけでも「人と人が争わない日」を作ろうとして、 全ての国の人々に戦争の停戦と非暴力を呼びかけ、敵対行為への停止を働きかける日として制定されました。
スウェーデンのウプサラ大学が運営する「ウプサラ紛争データプログラム(UCDP)」によると、2023年の1年間で国家が関与した武力紛争は59件で、UCDPがデータを収集してきた40年近い歴史の中で最多となったそうです。ロシナンテスが活動するスーダンも、その一つです。
日本の平和度が低下中?
皆さんにとって、平和とはどういうものでしょうか?
私は、「当たり前の日常を送ることができる」ということだと思います。
最近では、晩御飯のメニューを考えながらスーパーで新鮮な野菜やお肉を買う時、友達のために可愛い誕生日カードを用意して準備した時、学校の授業がなくて朝寝坊ができた時に、私は平和や幸せを感じました。
ちなみにオーストラリアに本社を置く国際的なシンクタンク、経済平和研究所(IEP)では、毎年「世界平和度指数(GPI)」というものを発表しています。163の国と地域を対象に、「社会の安全・安心」「継続中の国内・国際紛争」「軍事化」という3つの領域に関して23の指標で分析し、平和の状態を評価・ランク付けしたものです。
2008年の調査開始以来、最も平和な国であり続けているのがアイスランドです。独自の軍事力を持たず、低い犯罪率や主観的な幸福感という点で長年首位を独走しています。日本の順位は世界17位と、2023年度の9位からランクダウンしてしまいました。特に「軍事化」領域のすべての指標で「平和度が低くなった」と評価されています。
平和を目指す!というと途方もなく感じるけれど……
私が平和を感じる”当たり前の日常”は多くの人々に支えられています。
私を応援してくれる家族、友達の存在を始めとして、スーパーで働く人々、学校の先生など… 平和な社会はお互いに支えあって実現するのだと思います。それと同時に、平和な社会を守るためには、私もできる限り困っている人に手を差し伸べ、お互いに助け合う事が大切だと思います。
また、何かご縁があったこと、興味があることについて、関心を持ち続けることも平和への第一歩として大切なのではないでしょうか。日本の平和度指数を上げるためにも、私たちができることは色々ありそうです。みんなで考える日にしたいですね。
そしてこのページに訪れてくださったことをご縁のひとつとして、ぜひスーダンの紛争についても、知っていただけるとうれしいです。
紛争下で苦しむすべての人々のために、一刻も早い停戦をお祈りしています。