特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2010.04.25

早朝の電話

スーダンの暑い時期になってきました。
50度近い温度になってきています。
夜は、家の中では寝る事が出来ずに外に寝ます。
すると、明け方には、寒く感じ、何か上に掛けるものを探しますから、面白いものです。
そんな気候で、ちょっとバテ気味です。
昨日は、ハサバッラの診療所でダウンし、一応マラリアの検査を受けました。
陰性で一安心のところです。
スーダン人のドクターに自分で診断してね、と言われ、
「はい、安静にしておきます」
との回答。
安静にしていても、仕事がありました。
東京のスーダン大使館にビザの件で電話をしなくてはいけません。
早朝4時に電話します。
日本では、朝の10時です。
「モハメドさんいますか?」
「あと1時間くらいしたらお見えになると思います」
ということは、スーダン時間の朝の5時ですね。
この時間を逃したら、金曜日の礼拝に行ってしまうので、電話で話す事が出来ません。
スーダンと仕事をしていると、このようにたまにですが、ピンポイントで仕事をしないといけません。
5時に電話すると、モハメドさんがいらして、
「今日中にビザを発給するよ!」
「シュクラン」
ビザは、スーダン政府に随分と前から申請していたのですが、選挙のためか
全く機能せずに、2ヶ月もかかってしまいました。
まあ、これもスーダンです。
ようやく寝付いたころに、ハサンから
「ヤッラ」
の声です。
選挙に落ちても元気いっぱいのハサンです。
私を各所に連れ出そうとしますが、さすがに昨日は断り、安静にしていました。
今日は、どうしても連れ出したいから一緒に来てくれと言われ、
ショワックまで一緒に行く事になりました。
少しは回復していたので、持ち前の体力でなんとか頑張っていきました。
そこは、結婚式です。
ショワックの地方自治のトップの方のお嬢様の結婚式です。
スーダンの結婚式と言っても、相変わらず花嫁さんの顔もわからず、
皆に「おめでとう!」と言いながら、食事をするだけです。
メインは、結婚式ではありません。自治のトップとそこに来ているスーダンの中央政府からの
お役人です。ハサバッラ村への電気の普及のための陳情を村の有力者たちと一緒にしました。
ハサンも陳情するには、ロシナンテスのメンバーがいたほうが、得策と心得ているのでしょう。
ハルツームのおエラさんから、3か月のうちに電気が来るだろうとの言葉をもらい、村人と一緒に喜んだのでした。
ただし、同様の陳情は今までに数回行っており、このたびに「あと何日すると・・・」という言葉をもらっています。
ハサンは元気です。
選挙運動で、金が無くなったから、農業でがんばると
私を農場に連れ出そうとしますが、今日は休みの日だから「休んでいたい」
と私はベッドに、
この時期、どこも涼しいところはなく
暑さと格闘しながらの休息です。
少し寝て、快復したので、水浴びをします。
この時だけ、快適です。
そして、再び猛暑の中に身を置き、ひたすらに日が落ちるのを待ちます。
「あついよ?」
川原尚行