特定非営利活動法人ロシナンテス

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スーダン2007.07.04

床で寝たら虫にあちこちをかまれた。痒い。

スーダンの若者は携帯電話の機種名をたくさん覚えている。
たとえば僕の電話を見せて「この機種名は?」と聞くと
即座に「ノキアの1100」と返ってくる。
その場にいた友人たちの携帯5つを並べて、
みんなに答えてもらった。
どれも異なっていたにもかかわらず、全員が全ての機種名を知っていた。
それぐらい興味を持っているわけだ。
聞いてみたら「若者なら、みんな大体10から30は覚えていると思うよ」とのこと。
ブランド物というのは多くなく、
服も靴もカバンも市場にズラーっと並んでいる中から買う。
若者が身に着けている物は大抵が海外から輸入した無名の品だ。
仮にP○MAやN○KEのロゴがついていたとしても、
ほとんどはオリジナルに似せて作られた物である。
(僕はブランド物に価値を見出していないので、別にそれでいいと思っているが)
だから、やはり若者にとっても携帯電話は差をつけるのにもってこいなのかもしれない。
そうそう、最新の機種には
デジタル化したクルアーン(コーラン)を文書データとして入れることもできる。
画面に映ったクルアーンを読誦している友人を見たときは驚いたものだ。
携帯電話のマナーはゆるい。
以前豪奢なホールに著名な人の演説を見に行ったのだが、
その演説中にいくつも携帯電話が鳴っていた。
そして誰も注意はしない。
僕の前の席に座っていた初老の男性のポケットからも機械音が鳴った。
彼はサッと手を伸ばしたので、すぐに切るのだと思ったら
すばやく耳に当て普通にしゃべりだした。
厳かな雰囲気のホールにスピーチが響く。
その中にあちこちから聞こえる呼び出し音が混じっていた。
荒井繁