スーダン2010.03.23
ロッシー
ロシナンテは、ドン・キホーテが跨るやせ馬の名前です。
それから、ロバを象徴しています。
ただし、意味はロバではありません。
あくまで、やせ馬です。
このロバ、スーダンにいるとよく見かけます。
特に地方に行けば、ロバと人間が一緒に生活しています。
水汲み作業には、かかせませんし、いろんなものを運びます。
もちろん、人間にとっても良い交通手段です。
そして、子供たちの遊び相手にもなります。
ロバは、いつも下を向いて、悲しい目をしているような感じです。
写真にある通りです。
何を考えているのか、いないのか、道路にボーっとたたずんでいる時もあります。
その脇を車がすっとんでいくのですが、それでも俊敏性もなく、車の方がロバをよけることがほとんどです。
ある意味、「キング オブ ロード」です。
でも、懸命に働きます。
象には象の力があり、馬には馬の力があり、時には象も馬も必要なく、ロバにはロバの「力」あり。
さて、世界的にも有名なイラストレーターの黒田征太郎さんが現在わが故郷の北九州にお住まいになっています。
ひょんなご縁があり、黒田さんと知り合う事が出来ました。
ロシナンテスのスーダンでの活動を話すと、
「それは、おもしろい!、俺が絵を描いてよう!」
と、ロッシーの絵を描いてくれました。
黒田さんの手にかかれば、ロバのロッシーは、羽が生え、眼光鋭く、力強く羽ばたく事が出来ます。
黒田さんのイラストのロッシーのように、我がロシナンテスも羽ばたく事が出来るように頑張り続けます。
羽ばたくようになっても、その原点は
ロバにはロバの「力」ありです。
ロシナンテス
川原尚行