希望の光
現在スーダンに4名の学生さんが日本から来ています。
まず、助産の大学院を卒業して、今度順天堂大学病院に就職する予定の学生さんです。
彼女は、誰もが驚くほどの行動力を持ち備えています。
また、どんな困難な状況にあっても、それを打ち砕く底抜けの明るさも持っています。
その快活さを持って、日本の医療現場での活躍を期待しています。
御両親を大切にしてくださいね。
次は、我が母校からの学生です。
我が母校の特徴でもある、大変大らかな性格の持ち主で、その点,
私の学生時代とよく似ている感じがします。
ただし、私は学生時代に海外へ目が行ったこともなく、ダメな学生でした。
彼は、サッカー青年であり、地元の人たちと裸足になってボールを蹴っていました。
昨日は、ガダーレフ大学医学部の学生の家に単独で宿泊に行きました。
その学生さんから、交換留学制度を作ろうよと言われ、私に相談してきましたが、
「お前が中心になってやれよ!」
と、私は言い放しています。
果たして、彼が中心となって交換留学制度が出来上がるのでしょうか?
次は、私が昨年講演した横浜市立大学医学部の学生さんです。
彼は、JICAで勤務していたそうですが、地域医療を行うことを目指して、JICAを辞職、
そして受験勉強をして、医学部に合格したそうです。
社会人経験もあり、人間性も豊かであり、地域医療には、もってこいの人材だと思います。
現在、彼は下痢と発熱で寝込んでいます。
ガダーレフのロシナンテス宿舎で点滴中です。
主治医川原です。
はやく、元気になろうね!
最後に、東大で開発経済を勉強している学生さんです。
私は彼に会って、開口一番「なんでスーダンにきたの?」
と質問すると、彼は
「スーダン行きの飛行機代が安かったからです」
なんでも、新しい航空会社の就航記念で7万円くらいだったそうです。
しかし、そんなことが第一の理由になるとは!
でも、話をよく聞くと、勉強もしているようなので、今後はいろんなことを質問しようかな。
彼の風貌は、35歳くらいにみえますが、実際は23歳です。
また、アンタッチャブルの山崎に似ています。
昨年初めて開催した「集え!北九州のロシナンテたち!!」に引き続き、
今年も第二回の企画を考えています。その時には、彼らにも北九州に来てもらい、
彼らが何を体験して、何を思索したのか、発表してもらいたいと思います。
彼らを見ていると、日本にも「希望の光」が見えてきます。
今後、それぞれの場で活躍してもらいたいです。
ロシナンテス
川原尚行