スーダン2010.01.28
為替
現在、日本から取材陣の方々がスーダンにいらしています。
その方々が、ドルをスーダンの通貨であるポンドに両替したいので、銀行街に行きました。
以前は、きちんと銀行や両替商で行っていたのですが、最近では闇の両替人が結構な数でています。
それが、銀行のレートより、はるかに良いのです。
以前は、他の国にいた時には、闇の両替でだまされた経験もあるのですが、スーダンではまずありません。
それどころか、今日は以下の具合です。
「両替したいの?」
「レートはいくつ?」
「お前の希望レートはいくつなの?」
私は少し考え、銀行よりも少し良いレートを言いました。
「2.5でどう?」
「イヤー俺たちは2.55でやっているよ」
私が提示したレートよりも多くのポンドがこちらに来ました。
スーダン人は正直ですから、だまされることは少ないです。
しかし、私がスーダンに来て、レートはポンドがずっと強かったのに、ここにきて、ドルに対して非常に弱くなってきています。
今年の4月に総選挙があり、来年は南部スーダンが独立するかどうかの住民投票があります。
不安定な時期を迎えるだけに、ドルの価値が上がっているのでしょう。
ロシナンテスにとっては、円がドルに強く、ドルがポンドに強くなっているので、喜ばしいことではあります。
しかし、スーダンの経済は今後どうなっていくのでしょうか?
川原尚行