古井戸の調査
ワッデルハーディという村の古井戸の調査を行いました。
1987年に掘られたもので、22年前のものです。
当初はハンドポンプで水をくみ上げていたようですが、
4年もすると、それが壊れてしまい、それ以降ずっと使われていないそうです。
村人は、遠くの川まで水汲みに行きます。
女性と子供が水汲みの仕事をしています。
簡単に水汲みといっても、足場が悪いところもあり、危険が伴います。
この5年間で9名の子供が水汲みの最中に足を滑らせて、溺れて亡くなったそうです。
古井戸を改修して、村の人たちが川の水に頼らなくなれば、良いのです。
ただし、以前のハンドポンプでは、現在の人口を賄いきれないと村の人も言いますし、
州政府の水事業の担当者も言います。
発電機、ポンプを使用しての給水施設の建設が望ましいところです。
我々は、そこまでする資金力が現在ないですが、今後どのようにするのかを検討していきたいと思っています。
まずは、この古井戸が使えるかどうかの調査を行いました。
錆びついたボトルをこじ開け、井戸のパイプをみんなで力を合わせて引き上げます。
男性7名がかりで行いました。
井戸が深いためか、最初のころは随分重く感じました。
ひとつのパイプが3メートルで、それを一つ出しては、切り離し
またひとつのパイプを抜き出します。
合計で17本のパイプがありました。
その後、先端に重りをつけたロープを井戸にたらします。
井戸の深さを測ります。
52メートルありました。
次に水の表面までの深さを測ります。
そして、水がどのくらいの深さで存在するのかを調べます。
14.5メートル水がたまっていることが分かりました。
技術者によると、これは十分な水の量で、ここの住民を賄えるものらしいです。
今度は、パンピングテストが必要で、ポンプが必要量の水を引き出せるかを調べます。
州の水道局が推奨するタイプの給水施設が理想的ですが、あとは資金との問題です。
どこかに申請するということも考えないといけません。
頭をひねらせます。
川原尚行