特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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スーダン2010.01.08

派閥

どこの社会、組織にも派閥というものが存在します。
ロシナンテスの活動地である、ハサバッラ村でも派閥があります。
現村長派と前村長派です。
現村長派は、一大勢力を誇り、何をするにも現行では有利になっています。
ロシナンテスでは、診療所に村から、男性を雇用しています。
この男性は、他のスタッフよりも長く働いており、ロシナンテスの医療スタッフからの信用があります。
私も信頼しています。
彼は、受付の他、救急車の運転手でもあります。
はじめは、運転免許証を持っていなかったのですが、ロシナンテスで免許証を取得させました。
一年くらいかかりましたが、これも人材育成です。
ハサバッラ村にある救急車は、日本の使い古しの救急車です。
日本で廃棄処分になるものを、スーダンに持ってきたものです。
当然、故障もすぐにきたします。
もう4,5回大きなトラブルが発生していますが、ロシナンテスが費用を負担して
救急車の修理を行ってきました。
現村長派は、運転手の車の管理が悪いからこうなる!と彼の解雇を要望してきました。
また、日本からの授かりものだからこそ、我々が大事に使いたいんだ!とも言っています。
こちらとしては、日本に物を大事に扱ってくれることはありがたい話だと思っています。
ただし、解雇とまでは、したくありません。
辛抱強く、彼を運転手としても育てていきたいと思っています。
単純に、車だけの問題ではなく、彼は、前村長の息子さんでもあります。
それが、いっそう解雇を主張する理由になっているようです。
そして、現村長派の有力者の息子を雇用してくれと言ってきます。
私は、その案に対して妥協しません。
ロシナンテスにとって、派閥はありません。
話し合いは平行線で終わりましたが、辛抱強く対処していきたいと思います。
とりあえず、その問題に関わらずに、現村長と飯を食ってきます。
どこの社会でも「閥」には、気をつけないといけません。
川原尚行