特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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日本2009.12.21

報告 「集え!北九州のロシナンテたち!!」

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<プログラム>
北九州文化親善大使委嘱式(北橋健治北九州市長、川原尚行)
趣旨説明(川原尚行)
セッション1「異文化との向き合い方?ロシナンテスの活動を通して」
小倉祇園太鼓演奏(北九州市立小倉商業高等学校祇園太鼓部)
セッション2 「異文化理解を通じた郷里の再認識」
<報告>
2009年10月17日(土)に北九州芸術劇場中劇場にて第一回「集え!北九州のロシナンテたち」というシンポジウムが開催されました。
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ロシナンテスという団体名はドン・キホーテが乗るやせ馬に由来します。「わたしたち一人ひとりはこの広い世界に対して小さな存在で、言わばやせ馬のよう。しかし、みんなが集まって力を合わせれば、きっとどんな事でもできるはず」という思いから名付けられた団体名の意味をこのシンポジウムも引き継いでいます。
今回のシンポジウムの目的は大きく分けて2つありました。ひとつは、スーダンという、言わば私たちにとっての異文化を知ること。もうひとつは、異文化を知った後に自分たちの文化と異文化との比較を通して、自文化を見つめ直すきっかけを生み出すことです。

シンポジウムに参加した方々がこの2つをきっかけにして、自らが何かに挑戦してみよう、あるいは、世界に対し何か働きかけてみようという気持ちを抱き、「ロシナンテ」として自分の住む世界とは異なる世界に飛び出してほしいという願いを込めました。
シンポジウムは二部構成で行われました。第一部では「異文化との向き合い方」、第二部では「異文化を通じた郷里の再認識」という題のもと、学生を主体とした討論会を行いました。
第一部では北九州市内の中学生、高校生に登壇していただき、川原が質問を投げかけ、それに学生が答える形で議論が進行していきました。扱われた話題は、スーダンに限らず学生生活や将来の夢など、異文化を知るにとどまらず、人生設計を考えるに至るまで多岐に渡りました。
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第二部では、スーダンに渡航経験のある学生(主にロシナンテスで研修を行った学生)が、自らが感じたスーダンについて、さらにはスーダンと日本を比較して気づいたことについて、家族・地域社会・宗教・医療という4つのテーマを題材に報告致しました。単に他の文化を知るだけではなく、むしろ異文化と格闘をした後、異文化を知った後に自分たちの生き方や考え方などを改めて捉え直すことが重要ではないか、という問題提起を行いました。
会場との意見交換も活発に行われ、スーダン政府、スーダン大学、在日本スーダン大使館からの参加者とも盛んな議論が行われました。
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運営は北九市立大学国際ボランティアサークルLinc.の学生たちが主に担ってくれました。本番当日まで300通を超えるメールを日本とロシナンテス・スーダン事務所間で交わしながら、より良いシンポジウムを作り上げるために議論を行いました。本番当日には、北九大のメンバーに加え、ロシナンテス研修生(学生交流事業でスーダンを訪問し、ロシナンテスで研修を行った学生たち)やその他ボランティアの皆様が協力して下さいました。
企画当初はほんの小さな輪でしたが、シンポジウムに携わる方々の力で、シンポジウム当日には500名近い参加者を迎えることができ、大きな輪へと結実致しました。今シンポジウム開催に当たりご尽力下さいました皆様、ご参加下さいました皆様に心よりお礼申し上げます。
2010年12月には第2回「集え!北九州のロシナンテたち!!」の開催を予定しております。プログラムの詳細などは、随時このホームページでお知らせしていく予定です。シンポジウム会場で皆様にお会いできますことを楽しみにしております。
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[実行委員の皆様]
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[当日運営を手伝ってくれた皆様]