何はさておき、次の日曜日
スーダンでも、忙しくて、あっちいき、こっちいきの連続です。
診療所のあるシェリフ・ハサバッラ村の人々はラハウィンという部族です。
「おまえは、日本人ではなくラハウィンだ!」
と、よく村の人たちにも言われます。
部族の構成は、ナーゼルと言われる部族長と、その下に、何人かのウムダと言われる指導者
その下にまた何人かのシャイフと呼ばれる指導者から成り立っています。
ラハウィンのナーゼルは、アッゼーンと呼ばれる御老人で、
ハサバッラ村から30キロくらい離れたマガッタという村に住んでいます。
ロシナンテスの式典にも必ず出席してくれます。
耳がたいそう大きく、これぞ福耳!
という感じです。
そして、笑顔のときの顔のしわのひとつひとつが優しさに包みこまれているような方です。
私が一時帰国している間に、亡くなってしまいました。
6月に女子の小学校の完成式典に出席してくださったのに、本当に残念です。
さっそく、弔問に伺いました。
マガッタの村の人たちから、こう言われました。
「ドクトール川原、本当に来てくれてありがとう。
ナーゼルはドクトールにこの村でも診療所を開いてくれないかといつも言っていたよ」
今でも、あの優しい顔は思い出せます。
本当に残念です。
お葬式は、盛大だったようです。
千人か万人かわかりませんが、とにかくたくさんの人が葬式に参列したようです。
面白いことに、スーダン政府からも参列したようです。
それも、国のナンバー2か3に位置するドクター・ナーフィアが参列したそうです。
ちなみに、彼は昨年日本にも来ました。
村の人たちが言うには
「飛行機に乗ってきたんだ!」
どこに飛行場があるのかわかりませんが、飛行機できたようです。
そして、次のナーゼルを指名したそうです。
多くの参列者に向かって
「次のナーゼルは、アッゼーンの長男のイードにするが、意見はあるか!」
というような感じだったようです。
もちろん、参列者も雄たけびを上げる感じで、承認したようです。
部族と政府の関係を物語る上で面白い一面ですね。
まだまだ、書きたいことはあるのですが、
そんなことより、次の日曜日に小倉高校ラグビー部が全国大会の福岡県予選の準々決勝で
修猶館高校と戦います。
ここ10年くらいは、準決勝か決勝に進んでいるのですが、今年の修猶館高校は
かなり強いようです。
ここは、なんとしても息子に頑張ってもらい、修猶館高校を倒して、準決勝に進んでほしいです。
息子よ!頑張れ!
タックル、タックル、タックルあるのみ!!!
川原尚行