月経中のシャワーはNG?エジプトの月経事情
こんにちは、インターンの髙田です。以前スーダンでの月経事情をご紹介しましたが、今回は同じイスラム圏であり、私が暮らしている国でもあるエジプトの月経事情について、知っている範囲でご紹介したいと思います。
生理用品は男性が代わりに購入
エジプトにおいて、月経はタブーというほどではありませんが、表向きにはあまり話題にされないトピックです。特に、子どもと話しづらいと感じるお母さんたちがいます。そのため、初潮を迎えるまで月経のことを知らなかった女の子や、友達からは聞いたけれどお母さんに何も教わっていない女の子が多くいます。もちろん家族にもよりますが、地方や南エジプトの方でそういった保守的な考えが強い傾向にあるようです。
生理用品を男性の店員から買うのが恥ずかしいと感じる女性や女の子たちも少なくありません。そのため、お父さんや兄弟、夫に代わりに買ってもらいます。
お店によっては、新聞紙や黒い袋に入れることもあります。生理用品が高くて買えない場合には、代わりに布を使っています。
月経に関するデマ
エジプトで広まっている月経に関する偽情報は、生理中にシャワーを浴びるたりお風呂に入ったりするのは良くない、というものです。月経が止まる、顔色が悪くなる、シャワー中に髪がたくさん抜ける、などと言われています。こうした偽情報は特に地方で広く信じられていますが、若い世代に人々はあまり気にしないようです。
イスラム教における月経
一般的に、月経はプライベートで恥ずかしいことと見なされていますが、恥、不潔、といった感覚は持たれていません。月経中の女性は普段通りの生活を送ります。しかしイスラム教では、女性に負担をかけないため、月経中はお祈りや断食はしません。クルアーンにも触れません(※男女問わず、クルアーンは自分を清めてから触れます)。ラマダン中であっても月経中の女性は飲食が許されています。しかし外では飲食しづらい雰囲気がありますし、家でも断食中の男性への配慮や恥ずかしさから、男性の前での飲食は避ける傾向にあります。