特定非営利活動法人ロシナンテス

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スーダン2024.05.22

内戦が続くスーダンで避難所の衛生環境改善に着手

2023年4月15日に首都ハルツームで軍事衝突が始まってから1年。スーダンへの再入国は叶わないままですが、現地スタッフをはじめ様々な方の協力を得て、遠隔での支援活動を開始することができました。

▼事業開始までの紆余曲折についてはこちら

首都で勃発した軍事衝突により、多くの人々が住む場所を追われ地方都市に避難しています。そのうちのひとつ、リバーナイル州アトバラにて、国内避難民の避難所の衛生環境を改善するプロジェクトを開始しました。

戦闘の激しい場所を避けて地方都市へ

避難してきた人々は、学校や病院などの公共施設を避難所として利用しています。しかし多くの施設ではトイレや手洗い場といった衛生設備が整っておらず、感染症拡大などの健康被害が懸念されています。

【活動地】 スーダン共和国リバーナイル州アトバラ
【受益者】 スーダン国内の下記施設の避難民

  • エルシロール・アルサフラウィ避難所:約1,080人
  • アルワハダ・ガールズシェルター:約990人
  • アルワハダ・ボーイズシェルター:約590人

トイレや洗濯場、水タンクの改修などを実施

どの施設も都市の中心地に位置し、避難してきた人々で人口密度がかなり高くなっています。それにもかかわらず、ほとんどのトイレが使用できない状態でした。機能しているトイレも不衛生なため、野外での排泄を選ぶ人もいます。

エルシロール・アルサフラウィ避難所では、洗濯場の整備とトイレの改修を行っています。洗濯場は修理と清掃を終え、快適に使える状態になりました。現在はトイレの改修に着手しています。

タンクやパイプの故障により水不足が深刻だったアルワハダ・ガールズシェルターでは、優先して水タンクの改修工事を行いました。

またトイレの改修を行ったことで、野外排泄をする人の数が大幅に減っていると報告を受けています。このまま野外排泄をゼロにすることを目指します。

アルワハダ・ボーイズシェルターも、水の状況が深刻です。資材は到着しているため、ガールズシェルターでの作業が終わり次第で水タンクの整備などに着手する予定です。