特定非営利活動法人ロシナンテス

活動報告ブログ

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ザンビア2024.04.18

スマホアプリを活用した産前・産後健診の実証事業が終了

昨年5月に総務省の「ICT海外展開パッケージ支援事業の地方枠」の助成を受けて始まったプロジェクトが1月末で終了しました。

これは、ザンビアの医療施設で産前・産後健診に医療情報管理(電子カルテ)の機能をもつスマホアプリ「SPAQ」を導入し、その有効性を実証するプロジェクトです。SPAQの導入により、医療施設間のコミュニケーションを円滑にし、連携を強化することを目指してきました。

エコー画像診断の利点を妊産婦に説明

昨年9月にチサンバ郡の4つの医療施設の医療従事者を対象に、SPAQを用いたデジタル産前・産後健診の手法、超音波画像検査(エコー)分析・入力方法などのトレーニングを実施しました。その後5か月間、私たちは定期的に各施設を周り、SPAQ使用方法のフォローアップやさらなる利用者の拡充など、継続的にモニタリングを実施してきました。

研修に参加できなかった保健ボランティアに使用方法を教える

そして1月、このプロジェクトの評価のために、SPAQを使用してきた医療従事者や、健診を受けた妊産婦にインタビューを実施し、関係者からフィードバックをもらう評価セミナーを開催しました。医療従事者や妊産婦からは好意的な評価が多く見受けられた一方で、SPAQの情報入力に伴う作業の負担増加や、健診時間の長期化の改善を求める指摘もあり、今後の改善の余地があることがわかりました。

今回のプロジェクトは1月で終了しましたが、ロシナンテスは引き続き医療従事者やヘルスボランティアと共に、SPAQ利用の促進とシステム改善を進め、導入地域の拡大を模索していきます。